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  1. 諫早市議会 1998-09-04
    平成10年第5回(9月)定例会(第4日目)  本文


    取得元: 諫早市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-06
    ▼ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 開議=午前十時 ◯議長(北浦定昭君)[ 145頁]  皆さんおはようございます。これより議事日程第四号により本日の会議を開きます。  日程第一「市政全般に対する一般質問」に入ります。  これより順次発言を求めます。  まず、二十五番堤勝義議員。 2 ◯二十五番(堤 勝義君)登壇[ 145頁]  おはようございます。一般質問の二日目に入りますが、第一番目にトップで質問させていただきます。本日、五名の方が登壇をされますので、私はできれば一時間で終了したいと思っておりますので、答弁の方も簡潔に、わかりやすくお願いしたいと思います。また、議長にもお願いですが、できれば休憩時間を挟まずに通してやっていただければというふうに思いますので、よろしくお願いします。  それでは、発言通告をいたしておりました三つの項目、九点について一般質問をいたします。  まず、第一に取り上げました諫早市の近い未来像について市長の考えを伺いたいということでありますが、吉次市長が誕生して二年を超えました。市長の任期は四年であります。しかし、重大決意をして市長に就任した以上は、諫早市の市政の歴史の中に、後世の市民に評価をいただけるような一つの足跡を残す必要があります。そのためには、少なくとも三期十二年は必要だろうと存じますし、そのような決意でおられると存じます。諫早市議会の現在三十名の市議会議員の性格や考え方についても、大方わかってこられたことと存じます。私も、吉次市長について随分と理解できてきたような気がいたしております。  しかしながら、激しい選挙戦の関係や、就任してまだ間もない、こういう関係から、市長の市政に対する政治姿勢が間違って理解されている面もあるのではないかと感じるのであります。今までも必要でございましたけれども、これからの政治ではさらに市長が言われているように対話が必要であります。本当の対話を実現するためには、必要な情報は進んで開示し、自分の考えを本音で披瀝し、相手の意見を聞き、場合によっては相手の意見も取り入れることが肝要かと存じます。  議会論議に当たっては、市長も議員も選挙によって選ばれた市民の代表であります。行政と立法という任務は異なりますが、それぞれ市民の代表として、市民にかわって誤りなき市政を行う責務が課せられているわけであります。議会においても、対話の論議が肝要であります。対話とは、ただ話す、語るではなく、その話、語りが響き合ってこそ対話と思うのであります。  このような観点から、十年、あるいは二十年の近い未来の諫早市の未来像について、市長が考えていることについて伺いたいと存じます。  まず第一点は、諫早市が都市化・近代化をして、さらに発展していくことを願う市民と、自然環境、風土、歴史遺産を守り、都市化・近代化はほどほどにと考える市民とがいらっしゃいますが、市長の基本的な考えをぜひ承知しておきたいということであります。  私も、議員としていろいろな対話の中から双方の意見を聞くわけでありますが、子供を持つ若い家庭の方々は、大学や企業の誘致を進め、都市計画を改め、市街化調整区域を市街化区域として住宅をふやし、商店街をもっとにぎやかにしてほしいなど、豊かで活気のある諫早の未来像を描く人は多いわけであります。  一方、開発はほどほどにして、自然や環境、風土、歴史遺産、文化を大切に守っていくべきという方々もいらっしゃいます。  この双方の思いを大切にしなければと思うのでありますが、市長の考えもぜひ伺っておきたいと存ずる次第であります。  次に、第二点であります。国策として、地方拠点都市の指定、地方分権の促進、介護保険の実施など、広域的な視点から諫早市としてのまちづくりについてもしていかなくてはなりませんけれども、こういうものについても伺っておきたいという点であります。  地方拠点都市の指定については、御承知のとおり、東京一極集中を地方に分散をせにゃいかんと。そのためには、地方にその受け皿をつくらなくてはならないということで打ち出され、そしてこの諫早市も地方拠点都市に指定を受けているわけでありますけれども、これがどのように完結をされていくのかわかりませんし、また地方分権の促進及び介護保険の実施につきましては、置かれた諫早市の状況から諫早市だけでは無理ではないのか、もっと近隣市町を含めた広域的な取り組み、あるいはそれを乗り越えて町村の合併まで避けては通れないのではないかと考えますけれども、市長の考えを伺いたいと思います。  次に、第三点でございますが、長崎県全体の県勢浮揚のため、諫早市が果たすべき役割分担について伺いたいということでございます。この点につきましては、県のことだから県議会に任せておけばいいという考えもありますけれども、もういろいろ論議尽くしました県庁の移転、あるいはまた、今もやっております長崎大学の移転統合の問題などで明らかなように、地域エゴがまかり通り、県全体の発展のための正論が数の力でへし折られてしまうという状況にあり、非常に悲しむべき状況であります。こういうものにどう対処していけばいいのか、市長の考えを伺いたいと思います。
     以上、第一項目について三点の質問をいたします。  次に、第二項の市民及び利用者から要望が強い各種道路及び道路施設の改良について、五点順を追って質問いたします。  まず一つ目の、国道三十四号線から中核工業団地への進入路について、長崎方面からの通勤者から、国道の右折車線の延長不足及び信号機の作動に不満がある。対策を伺いたいという点でございますが、この指摘の場所は久山町の交差点でありますけれども、国道からの進入路は貝津町の交差点と二カ所しかありません。右折車線の長さが朝の通勤車両の増加に伴い不足し、交通混雑を引き起こしている。延長はできないのか。また、信号機の作動についても、右折できる時間帯が短か過ぎるということであります。この件につきましては、前にも要望いたしましたが、再度対策について伺いたいと存じます。  次に、二つ目の中核工業団地幹線道路中央分離帯の植栽に雑草が茂り、視界をふさぎ交通事故が多発している。いっそのこと中央分離帯を撤去してほしいとの要望がある。当局の見解を伺いたいということでございますが、この幹線道路は、市道津久葉工業団地一号線であります。以前、植栽の樹木が高過ぎて視界を遮り、交通事故が多発したので、要望いたしまして樹木の剪定をしていただいたのでございますけれども、最近、道路管理の不備から今度は背の高い雑草が生い茂り、雑草の成長とともに交通事故も発生をいたしております。これらの対策についてお伺いしたいと思います。  次に三つ目、県道大村貝津線の国道三十四号線との交差点から日大高校入り口交差点の間に、朝の通学時間帯には大型の通学バスが集中し、他の交通を妨害している。左折分離帯の設置など道路改良の要望がある。当局の見解を伺いたいという点でございます。これは、そのままお答え願いたいと思います。  次に四つ目、県道多良岳線の入り口に当たる国道二百七号線との交差点及び長田郵便局前、県道森山大里肥前長田停車場線との交差点の双方とも混雑が激しい。西里方向から県道多良岳線立体交差部へ新たな取りつけ道路が必要という長田町内の意見がございますが、当局の見解を伺いたいと思います。  このことにつきましては、コスモスの観光シーズンを迎えますと必ずクローズアップされる問題でありますけれども、最近では県道森山大里肥前長田停車場線の交通量が増加し、長田郵便局では駐車場の整理指導員を常駐させるほど混雑は常態化しております。いろいろ問題もございますから短期に解決はできないと思いますので、研究課題として検討していただきたいというふうに考えますが、当局の見解を伺います。  次に五つ目、諫早市で最も危険な交差点と考えられている小野町の尾崎交差点の改良は遅々として進まない中、干拓潮受け堤防管理用道路の一般道路としての期待は大きい。陳情活動など見通しについて伺いたいという点でございます。  この問題につきましては、干拓着工前の時点から一般道路としての利用を望む声が大変強く、私も当時、一般質問に取り上げました。当時、国との関係、特に建設費用負担の関係から、今持ち出すのは考え物だ、時期を見て必ず実現させたいと考えているので、余り議会で騒がないでほしいと言われておりました。歴代の知事、諫早市長、関係町長、各議会暗黙の了解の中で今日に至っていると考えています。  最近、関係市町による県への陳情が行われ、この問題が公式の場で伸び伸びと論議することができることを嬉しく存じます。  交通混雑と軟弱地盤で、交通による振動被害に悩まされております地域住民は、もう来年度には一般道路として開通するのかと期待も高まっておりますので、これらの見通しについて伺いたいと存じます。  次に、最後の第三項でございます。  JR肥前長田駅の老朽駅舎の処置について、不審な者のたまり場となり、夜間利用者の不安が募っている。対策を伺いたいという件でございます。  この項につきましては、これも何回か議会でもお願いしておりますが、変わっておりませんので、その都度申し上げる必要はないと思いますけれども、この駅舎を民間の方で利用していこうという話も持ち上がったりしておるわけで、そうなればいいなあと町民も思っているわけでございます。しかし、JRもやっぱり民間の企業になりました。そういう関係もあって、なかなか話し合いがつかず、いまだ放置されたままでだんだん老朽化が進んでおります。  最近では、夜間列車からおりて帰途へ向かう女性が跡をつけられるといったことがあったりいたしまして、利用者の不安が募り、どうにかしてほしいという要望があっています。これは、警察で対処するという方法も一つはございます。しかし、最終的には市当局としてJRと折衝をしていただいて、抜本的な対策を講じてもらわねばというふうに考えているわけであります。その対策について伺いたいと思います。  以上、壇上からの質問をこれで終わります。           (降壇) 3 ◯市長(吉次邦夫君)登壇[ 147頁]  おはようございます。堤議員の御質問にお答え申し上げます。  冒頭、私の対話の姿勢につきましてお話がございました。市民との対話の姿勢というのが私の基調でございます。  実は先般、小渕内閣が誕生いたしまして、それについてのいろんな報道関係がございました。八月の中旬でございましたか、毎日新聞の各界各層のトップクラスの方々との対談という形で新聞に出ていました。八月の十二、三日ごろだったと思いますが、後藤田正晴先生との対談がありました。その中で「真のリーダーシップというのはどういうことですか」と。小渕内閣に対するそういった質問もありますが、一般論として後藤田先生が話しておられたことがありました。真のリーダーシップというのは、やはり一定の先が見える。要するに先見性だというふうに思います。それと同時に、人の話をよく聞く、そういった器量と申しますか、度量が必要であると。そういう中で一定の判断を持ち、そして決断を下していく。決断を下したら、それを揺るがせない、実行していく、それが真のリーダーシップであるという話がありました。非常に含蓄のある言葉でございますので、私もそうありたいということで、今後ともその一つの対話の姿勢というのは貫いていきたいというふうに思っております。  御質問のまず第一点でございますけれども、諫早市が都市化・近代化してさらに発展していく中で、やはり自然環境、風土、歴史遺産を大切に守り、都市化・近代化はほどほどにと考える市民もいるというふうなことで、その辺の基本的な考え方はどうかという御質問でございます。  諫早のまちづくりの長い歴史の中で、常にその根底に脈々と受け継がれてきましたのは、人々に便利さと豊かな生活をもたらす都市的発展と、この諫早の地に暮らす人々に恵みと安らぎを与えてくれる自然との調和ということではなかったかと思います。  私も二年前の市長就任以来、まちづくりの基本理念といたしまして、「豊かな自然と文化を大切にしながら、人と共生できるまち諫早」の構築ということを掲げてまいりました。将来のまちづくりにつきましては、市民の皆様の中には、都市としてさらなる発展を目指し開発優先でいくべき、あるいは、今のままの諫早でいいんではないかというさまざまな御意見がございます。私といたしましても、このようなさまざまな市民の皆様方の御意見をお聞きしてまいりました。  議員のお話の中に出てまいりました都市的発展と環境保全の問題でありますが、私はこれを対立的に考えるのではなくて、むしろ調和のテーマとしてとらえていきたいというふうに考えているわけでございます。長崎県における諫早の位置と申しますか地位と申しますか、あるいは県央地域に将来にわたって求められております役割からは、より中枢的な機能を持つ総合的な都市としての発展が必然的ではなかろうかというふうに思っております。  ただ、それと同時に、豊かな自然環境とそれらに培われてきた歴史や文化、そして人々の営みとがバランスよく調和し、だれもが暮らしやすさを実感できるようなまちをあわせて実現したいというふうに考えているわけでございまして、そういったことから、私は等身大のまちづくり、あるいはヒューマンサイズ都市づくりということも言ってまいりました。人間が人間らしく生きていく、そのようなまちづくりを目指したいということでございます。このような調和のとれた総合的な発展が、私のまちづくりに対する基本的な考え方でございます。  次に、国策として地方拠点都市の指定、地方分権の促進、介護保険の実施など、広域的な視点からの諫早市としてのまちづくりについての御質問でございますが、広域行政への取り組みにつきましては、これまでも二市十町による県央地域広域市町村圏を中心に、消防、救急、不燃物処理を初めとした共同処理事務の推進など、周辺市町との一体的な取り組みを進めてまいりました。  地方拠点都市地域につきましても、広域市町村圏の圏域におきまして地域指定を受け、さまざまな事業を推進してまいりましたが、例えば、新図書館建設事業におきましては、拠点都市の中核施設として有利な起債の適用を予定するなど、県央中心都市としての都市機能の充実という面で一定の効果があらわれてくるんではないかというふうに考えております。  このような形で、本市を含む県域の市町において、拠点都市計画に基づく各種事業を着実に推進していくことによりまして、広域圏としてのさらなる発展につながるものと考えております。  また、地方分権の推進につきましては、これまでに県との協議の中で、平成八年度から今年度にかけまして計二十六件の権限委譲を受けておりますが、地方分権の流れからはより多くの業務が将来的に市町村に委譲され、しかもみずからの判断で行うケースが多くなるものと考えております。  このような地方分権の流れや行財政の合理化といった大きな問題と、また、より具体的には介護保険制度、ごみ処理など、単一の小規模の市町村で解決し得ない問題がふえてきております。これは、いわゆる地方分権の受け皿と一般に言われております。  先般、全国市長会の中で、この地方分権について、受け皿という意味ではなくて、今後は担い手と、各市町村がそれぞれ担い手としてやっていくのが真の地方分権ではなかろうかと。受け身の形でなくて、前向きで進むべきだといった議論も出ておりました。そういったことで、将来的には市町村合併もその有力な手段であり、将来的な方向性であるとも考えておりますが、本市と周辺市町におきまして、直ちに合併を前提とした取り組みを行うかどうかについては、なお慎重な検討を要するものと存じます。  広域的な行政体制のあり方につきましては、市町村合併のほか広域連合制度の活用や、あるいはまた広域圏組合の事業の強化、また、今回一市五町で取り組むようにいたしております介護保険の認定業務のような、こういった事務の共同化など、さまざまな選択肢があろうかと思います。国の財政措置など今後の動向を見きわめながら、調査研究を重ねてまいりたいというふうに考えております。  次に、第三点の長崎県全体の県勢浮揚のため諫早市が果たすべき役割分担についてでございますが、これまでの諫早市の発展の経過を見ますと、この県央という地の利を生かし、古くから交通の要衝として、近年では西諫早ニュータウン諫早中核工業団地に代表される大型プロジェクトを起爆剤に、住機能、産業機能などさまざまな都市機能の集積が飛躍的に進み、このことが県央地域、さらには長崎県全体の振興という面からも非常に大きな役割を果たしてきたものと考えております。  昨今、若年層の県外流出など人口の著しい減少などにより、長崎県の沈滞化ということが叫ばれる中、諫早市、大村市を中心とする県央地域におきましては、緩やかではございますが人口も順調にふえ続けており、このような状況から見ましても、諫早市を含む県央地域の振興を図ることが県全体の発展にとって今後ますます重要になってくるものというふうに考えております。  市基本計画におきましては、広域交通体系の整備、学園都市づくりなど、県央の中心都市としての広域性・拠点性のある施策について、重点事業として位置づけを行い、今後、国県とも連携しながら、これらの施策を着実に推進していくことによりまして、長崎県全体の発展にも寄与してまいりたいというふうに考えております。数の理論ではなくて、やはり長崎県全体を見た中で、今後長崎県の発展をどうするかという中で私は見ていただきたいし、また、そういう中でこの県央地域の重要性についても十分認識を持っていただくことを、県下のいろんな方々に啓蒙してまいりたいと思っているわけでございます。  それから、次に道路の問題でございます。  国道三十四号線から中核工業団地への進入路につきまして、長崎方面からの通勤者の右折車線延長不足、あるいは信号機作動に不満があるというふうなことでございました。  一般国道三十四号は、朝夕の通勤ラッシュ時の交通量が非常に多く、貝津交差点は特に渋滞がひどい状況にあります。右折車線を延長するためには、手前の真津山交差点を右折禁止にし、中央分離帯を設置する方法が考えられます。ただ、真津山交差点利用者の御理解と御協力が必要と思います。  また、信号処理につきましては、朝夕の交通混雑状況を見ながら、交通管制センターコンピューター処理を行い、青色の時間差を行っているそうでございます。右折矢印の時間を長くすると、本線の交通渋滞を引き起こすことが予想されまして、現状では信号作動の大きな変更は困難と思われますが、公安委員会によい解決方法がないか検討していただくよう、要望してまいりたいと思っております。  それから、次に中核工業団地幹線道路中央分離帯の植栽に雑草が茂り、視界をふさぎ、交通事故が多発している。この中央分離帯を撤去できないかという御質問でございます。  現在、市道の中央分離帯と植栽帯の除草作業は年二回実施しておりますが、実態といたしましては、夏季の雑草の伸びに追いつかない状況にございます。  見通しを悪くしている中央分離帯を撤去したらどうかとの御指摘でございますが、中央分離帯の利点は、交通の乱れをなくして事故を防止する重要な施設でございますので、御理解いただきたいと思います。今後は、特に交差点部の除草や街路樹の管理を徹底し、円滑な交通処理ができるよう努めてまいりたいと考えております。  次に、県道大村貝津線の国道三十四号線との交差点から日大高校入り口交差点の間の朝夕のラッシュ時の問題でございます。道路改良の要望があるということでございますが、県道大村貝津線の改良事業につきましては、都市計画街路真崎久山線改良事業といたしまして、県営事業として平成四年度より事業化を行っております。現在は、長崎本線にかかる跨線橋をJR九州に委託しておりまして、平成十三年度の完成を目指しております。  次に、県道多良岳線の入り口、長田郵便局前交差点及び国道二百七号線の交差点とも混雑が激しいと、西里方面からの立体交差の部分に新たな取りつけ道路が必要といった御意見があるということでございます。一般国道二百七号の新しい迂回路として長田バイパスの事業を実施中でございます。現在、用地買収に入っております。新たな取りつけ道路を県にお願いいたしますれば、この長田バイパスの完成がおくれることになる可能性があります。そういうことから、長田バイパスの方の早期完成のためにも御理解をいただきたいというふうに思っております。  それから、この潮受け堤防の道路の一般道としての期待が大きいということで、今後の見通し等についての御質問でございますが、潮受け堤防の一般交通開放につきましては、潮受け堤防の工事が本年度末で事業完了の予定でございます。この潮受け堤防に管理用の道路が設置されることになっております。そこで、沿岸地域関係者がより交流を高めるために、この管理専用車両のみを通行対象とした管理用道路に一般車両の通行が可能にできないかということで、先般、一市八町三十八団体で県の方に要望に行ったわけでございます。議員御指摘のように、いろいろアロケの問題がございます。負担の問題がございます。そういったことでタイミングを見ていたわけでございまして、せっかく巨額の投資をしてでき上がる潮受け堤防でございますので、これを管理用道路ではなくて一般交通に開放していただきたい。この辺の関係につきましては、やはり建設省、農林水産省、いろいろ関係がございます。県の方でも、その辺のタイミングを見ながら本省の方に要望したいということでございます。  これができますと、私は一つの観光用と申しますか、島原から鹿島に行く短絡路にもなりますし、あるいはまた大村の方に行く場合の短絡路にもなる。あるいはまた、鹿島の方から来て、潮受け堤防を通ってみようやというふうなことで、観光も兼ねて通過されるということもあるんではないか。鹿島からそれを通って二百五十一号、五十七号と。最終的にこれが五十七号とか二百七号の交通混雑になるかどうか、そこまでは私も予測できておりません。逆にふえるかもしれません。その辺よくわかりません。したがって、五十七号の方の拡幅についても、私は強力に要望してまいりたい。要するに、諫早市の交通網をきちっと整備をしたいという気持ちでございまして、建設省、農林水産省、それぞれ今後とも積極的に要望活動を行ってまいりたいというふうに考えております。  それから、JR肥前長田駅の老朽駅舎の処置についてのお尋ねでございます。肥前長田駅の駅舎につきましては、御指摘のように、過去は有人駅でございましたが、昭和六十二年、国鉄の民営化に伴い、合理化の一環で無人駅として現在に至っていると聞き及んでおります。また、駅舎につきましても相当年数を経過しておりまして、景観上や風紀上の問題につきまして地元からも対策を求められております。JRに対しまして対応策の申し入れもいたしております。ことし五月のJRとの協議におきましては、JRも状況はよく掌握されておりまして、駅舎の解体とつくりかえを予定し、新駅舎の管理運営を地元の方にしていただくよう協議を進めたいとのことでございました。再度確認の結果、管理運営面で条件が折り合わず、このためJRは今年度の予算で駅舎を解体し、新しい待合所を建設するということを聞いております。  また、不審な者のたまり場になっているということにつきましては、利用者や地域の安全という面から、警察にもさらに警戒の強化を要請してまいりたいというふうに考えております。  以下、答弁漏れにつきましては担当部長の方から答弁をいたさせます。(降壇) 4 ◯二十五番(堤 勝義君)[ 150頁]  市長の答弁で九九%理解させていただきました。  二、三点、御意見などをちょっと申し上げたいと思いますけど、一番最後の方からいかせていただきたいと思いますけど、三番目の長田駅舎の問題は、今市長の答弁からもう大前進をしているなあというふうに思っております。ありがとうございました。それで、まだそこまで十分町民にも行き渡っておりませんので、今回はっきり行き渡るだろうと思いますけど、昔からやっぱり、まだ今のように交通機関が発達しないときは長田の窓口でございましたので、町民の皆さんが親しんで、今日でも婦人会の草刈り、それから町内会の役員さんによる樹木の剪定とか、ことしも行って親しんできております。こういう厄介者にだんだんなってきておりますから、だんだんJRの対応に対して不信を抱いて批判が出てきておったわけですけれども、そういうことでございますので、また昔の親しまれる駅舎になっていくんではないかというふうに思って喜んでおります。一日も早くできるように、さらに市当局の後押しをお願いしたいと思います。  それから、道路の問題についてでございますが、一番最後の五番目の潮受け堤防の干拓道路につきましては、先ほど言われました近隣町との県への陳情が新聞に載りましたので、もう通行される方じゃなくて地元の住民の方たちがやっぱり交通混雑で迷惑をしていますし、それから長田、小野の軟弱地盤の方たちは、苦情は言われませんけれども、振動災害で家がいかれて大分苦情があるんですよ。出てこないだけの話なんです。そういった意味で喜ばれておるわけですね。「来年ぐらいはもう舗装もできるじゃろうけん通らるっばいね」と言われておりました。  私は、そういう国との関係、これからまたこの間も出ておりました補強とかなんとかの関係も出るとするなら、費用負担の問題も再燃してくると。したがって、来年は無理よと、五年ぐらい見とかんばなかとという話はしておりました。確かに、そういう見通しが立たないと、やっぱり一議員としてはその程度の発言になってしまいますので、ひょっとしたらそういうふうになるかもしれませんし、そこら辺の見通しがお伺いできればと思うておったわけです。もしできなければ結構ですけれども。五年先ぐらいはとか六年先ぐらいはという見通しがもしあるなら、やっぱり正確な情報を関係住民に知らせるという意味からお聞かせ願いたいと思いますけど、ありましたらですね。  それから、第四点の多良岳線の入り口、これはコスモス時期に登っていただけば大変いいと思います。町民の皆さん方の一つのヒントだと。国道二百七号からあの立体交差の部分に逆に行ってから、直接登りおりされるような、あるいは片道通行でもいいからということは、町民の方の一つのヒントなんですよね。  答弁にあったように、今それをすれば、やっぱりそういうお金を使うと、これは国も県も同じで、定められた予算の中で両方するとなれば、期間も倍になるしということでありますので、言われることはよく理解できます。ただしかし、そういうことで一つの発案でございますので、後先なるのは結構でございますから、一応検討はやっていただきたいとお願いしておきたいと思います。そういうものができないのか。  これは、だんだんコスモス高原が人気がなくなってお客さんがおらんようになれば問題ないわけですけど、しかし、そうなるのは白木峰の、あるいは長田の皆さんたちの郷土愛でこれまで育ててきたコスモス高原でございますから、これから先もやっぱり親しんでいただく、来ていただく、そういうものでなくちゃならんと思いますので、そういうものを考えますと、やっぱり時間はかかってもぜひ検討を進めとっていただきたいと思いますので、これは要望にとどめさせていただきます。  それから三番目、市長から交通分離帯の撤去だけは、これは役に立つので御勘弁願いたいということですけど、私は、もういっそのこと交通分離帯を撤去してくれんねと言われました。言うた人も、もう困りに困り果ててのことだと思います。必要に迫られて、分離帯がいろんな意味で役立っていると理解されてのことだと思います。だから、聞きようによっては、管理ばようしてくれんけん皮肉に撤去せろと言いよることもあるわけですね。だから、こういう皮肉みたいなことを言われないように、この間の前回か前々回か質問いたしましたけれども、年二回刈っておるとかなんとかて、もう回数は関係ないですね。やっぱり危ないときには切らにゃいかん。だから、今言われたように、夏場のさかえる盛りには、二回を三回にしてでも見て回って、危なかときはしてもらわんと、これは私が今受けているのは、ソニーに行く交差点が交通量が一番多いから交通事故は多いんですよ。しかし、危険度は全部一緒なんですよね。だから、ソニーの前のところだけ草をとってくれということじゃないんです。数は多いけれども、比率としては全部変わらないように、危険度は同じなんです。だから、あの一号線の幹線は全部やっぱりそのように管理をしていただきたいと思います。  道路管理、除草、その他管理、特に除草の管理については、一つには中央分離帯に草が生い茂って、ヨモギやらカヤやら生い茂って、そして植栽がもうひなびてしもうてかわいそうだと。だから除草してほしいというのも一つあります。そして、もうよそから来て、植栽の中に草ばかりぼうぼうしてみっともない。草の植栽か。だから、みっともない、景観が悪いから除草してくださいと私が今度言うわけですね。もう前が見えなくて交通事故の危険がある。人命にかかわると、三通りあるわけですけれども、本議会が始まるとき、報告事項で損害賠償の柳の木が倒れて家を壊してあったですたいね。だから、こう何回も言われれば、やっぱりそれが直らないからもう人災だということにもなりかねませんので、ぜひひとつ小まめに管理をしていただくようにお願いをいたします。  それから、一番目につきまして、これもなかなかと思います。利用者の皆さん方は久山の方の入り口が混雑したら試しに海岸地の方から入ってみようかと、そういうのをずうっと繰り返しやられているんですね、一番行きやすい方に行くということで。だから、久山だけを改良すればということじゃないだろうと思います。両方相まって。それから、この入り口はあとはもう大きな入り口といいましたら土師野尾の市道土師野尾久山線、これはもう要望がたくさんございまして、皆さんの努力のおかげで今工事が着々と進んでおりますので、まもなく満足していただける道路ができると思いますが、長崎方面からもこの二つだけなんですよね。だから、これは終始、一つはいろんな対応策を考えておっていただかにゃいかん問題だと思います。ひとつよろしくお願いいたします。  それから、一番目の問題ですが、一つの大きなテーマを抱え過ぎたかなというふうに思っております。冒頭壇上でも申し上げましたけれども、対話の姿勢ですね、やっぱり人々の考え方とか人間性とかというのを知り合わなければ、そして本音を言っていただかなければ、そしてきちっとした資料を提供していただかなければ、本当の論議はできないというふうに思いますので、ぜひそういう資料を提供して話を進めていただきたいと思います。  それから、第一問目の自然保護を中心にいくか、生活中心でやっていくかという、非常に難しい問題でありますし、私も市長が言われているように、開発と自然保護が調和のとれた市政を私も目指して市会議員になりますと言うておりますが、口で言うことと実際出てきたことを考えれば、時代時代にはまれば難しい問題がございますですね。今回も市長が出されておりますつかさコレクション、せっかくの大切な郷土の文化遺産だから、ぜひ金はかかっても残しておきたいという考えがあったにしても、やっぱり一方では「そりゃあ、よかさ。よかばってん、市の財政状況で一億六千万円もなんて、そういう時代か」と言う方もおられますので、そこら辺の判断につきましては市長も大変悩まれたことだろうと思います。  それがまた、教育長も今度出ておりますけど、用務員の制度を変えてするということにつきましても、これは私は最初は合理化だと、行財政含めて改革だと思うておりますが、なかなかそうでもないように聞きます。これもやれば学校は助かると思います。しかし、それをするなら、初めに言いよるごと道路の草とりも市で雇うて市でそういう体制をつくってくださいとなりますので、これもやっぱり論議をすればいろいろあるところだなあというふうに考えます。  したがいまして、過程過程の中で一つ一つの施策についてこういうものが本当に対話で解決していかなければならないと。いろんな考えがあるということですね。だから、腹をうち割って、ぜひ本音で対話をしていただきますように、教育長にお願いをしておきます。この問題についてだけじゃないですよね、一つの例として申し上げましたので。  それから、一つだけ伺いたいと思いますけど、私がよくわからないのは、地方拠点都市は一回指定を受けたらずうっとじゃなかったろうと判断するわけですよね。今言われたように、地方拠点都市指定があったがゆえに起債の裏打ちとかいろいろ優遇されておるが、これも期限があるだろうし、最後の結末と拠点都市づくりというのは、まちの姿がある程度できて、もうこれでよかですばいということで終わるのか。自然とまちづくりの中で終わっていくのか、結末がちょっとわかりませんので、もしそこら辺がわかればお伺いしたいと思います。  大体以上で終わりたいと思いますけれども、その辺だけちょっと聞かせてもらえんですかね。もう一問ありますので。 5 ◯市長(吉次邦夫君)[ 152頁]  まず最初に、潮受け堤防の一般交通開放の問題でございます。  以前から、この堤防につきましては将来的には道路路線になるんではないかということが言われておりまして、そういったことで御質問の中でも自分たちもちゃんとわかっていたけれども、言うタイミングがあるから抑えていたんだというお話がございました。全くそのとおりでございまして、私どももこの辺の要望につきましてはタイミングを見ていたわけでございます。いろいろアロケの問題ありますので、また各省にまたがる問題でもございますから、私どももそういったことでタイミングを見まして、今回大体今年度中にでき上がるというふうなことも聞きましたので、一応今の段階で県の方に要望しようということでございました。あとは、県の方でいろいろむこうとも協議をしながらこの辺は進めていただくというふうに思っているわけでございます。  そういったことで、何年先にできるかということまでは私もまだわかりません。その辺は、できるだけ早くこれを開放していただきたいということをお願いするところでございます。  それから、中央分離帯のことにつきましては、そういったことで管理を強化したいというふうに思っております。  それから、本音で対話をすべきではないか、本音で話をした方がいいと、全くそのとおりでございます。私はガラス張りでやりたいと。もう情報公開の時期でございます。ですから、市民の皆様方も本音で話をしていただいて、私も本音で対話をしていくと、そういった基本姿勢でやっていきたいというふうに思っております。  いろいろと基本的には、おっしゃるように調和のとれたまちづくりと口では言いますけれども、実際問題としてはなかなか難しい。しかし、難しいわけでございますが、それはやっぱり市民の皆様方、あるいはこういった議会の場でお互いに討論を交わしながら、いい方向を見つけていくと。やはり、基本的には、私は市の発展のため、市民のためというのが根底にあるわけで、それはお互いに皆様方もあると思います。ですから、そういった意味で本音で話をしながら、諫早市のために取り組んでいかなければならないというふうに思っております。  それから、この地方点都市の問題でございます。  全国で今全体の協議会がございます。私も実は全国の会の副会長になっております。会長は新潟県の長岡市長でございます。各省にまたがっているわけでございますが、法律の期間が十年ということで、平成十四年度まででございます。その後どうなるかわかりませんが、そういったことで、できるだけ期限内で、この措置はいろんな起債事業の場合に有利な起債が借りられるというのが一つの大きな恩典でございますので、そういったものを活用しながら諫早市の発展のために取り組んでいかなければならないというふうに思っているところでございます。  以上でございます。 6 ◯二十五番(堤 勝義君)[ 153頁]  あと一つだけ意見、要望を申し上げたいと思います。  議会における当局との対話の関係でございますが、私もサラリーマン出身でございますけど、会社にいるころ、新入社員の社員教育のインストラクターを長くやっておったわけです。話は品格の話をしましょうと。山に行って谷に行ってこうじゃなくて、峰から峰へ飛び越える、一を言うたら十を知るような、そういう対話をしましょうということでやってきておりましたけれども、議会の対話のやり取りの中で、ちょっとやっぱり今テレビもございますし、新若人も聞いておられますので、品格のある格の高い対話をしなきゃならんと思っておるわけですが、私、ワープロを打ちよって、「何々したい」とぱちっと打ちましたら、「したい」の字が「死の体」と出てきておりました。機械相手ならそれでも通じないのは仕方ないんですが、人間同士なら努力すれば伝わると思いますので、私もぜひそういう努力をして、一を聞いて十を知るような関係をしたいと思いますけれども、部長さん方もぜひそういう姿勢で臨んでいただきたいと要望申し上げまして、以上で終わります。どうも済みません。 7 ◯市長(吉次邦夫君)[ 153頁]  今、要望とおっしゃいました。全くそのとおりでございまして、きのうもお話し申し上げましたが、市の幹部職員の研修の中で私の研修の項目の中に「一を聞いて十を悟る」と申しますか、これはもうこの議会でも申し上げたことがあると思いますが、十のことを言いまして十の仕事をするんだったら、これはもう小学生でもできるわけでございます。ですから、それをだんだんだんだん落としていきまして、職員の研修の一つだと思いますが、ずうっと落としていって、五言って十するとか、あるいは一言っても十ができると、そういった研修もしなければならないわけでございまして、おっしゃるとおり、そういったことで今、市の職員もできるだけお互いの気持ちをはかりながら、知りながら、そしてまたどういう仕事をしなければならないかということもお互いに模索しながら、そういったことでやっているというふうに私は思っております。  以上でございます。ありがとうございました。 8 ◯議長(北浦定昭君)[ 154頁]  しばらく休憩いたします。                 休憩=午前十時五十八分                 再開=午前十一時九分 9 ◯副議長(嘉藤 昇君)[ 154頁]  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、十九番石崎富弥議員。 10 ◯十九番(石崎富弥君)登壇[ 154頁]  きょうは西地区のいろいろな問題点に一本に絞って質問いたします関係上、町内会長、そのあたりが傍聴していただいておりますので、理事者側にいたしましても、正確にひとつ御答弁方お願いいたしておきたいと思います。  では、通告に従いまして、質問いたしたいと思います。  大きい一点目の西部新住宅市街地開発事業計画に伴う地域間交流を促進するための施設整備と問題点についてでございます。  市の懸案事業でありました新しいまちづくり西部開発計画事業も、やっと事業開始を迎えることができたかと思うのでございます。基本計画として、西部地域開発計画指導要綱に基づき、民間活力を導入した新しいまちづくりであり、(株)県央企画と県住宅供給公社が主導的役割を果たし、公共施設等の整備の必要性のため、計画の基本的事項については市の指導方針を定め、行政として行うものや必要な事項の場合は、直接参加を実施会社に申し入れする体制を整え、まちづくりに対する事業効果の向上を図る考えを示し、事業認可について平成三年に諫早西部新住宅市街地開発事業として事業認可と施行計画の届けを申請し、現在に至っておるところでございます。  さて、計画概要からは平成十年三月末日を許可日と定め、認可と同時に工事に着手し、十二年度より分譲開始する予定のようでありますが、開発計画面積が約七十八・七ヘクタール、人口数が約六千名、戸数が約二千戸、その他公益的施設用地として三ヘクタールの施設計画であり、一体的に整備された新しい都市づくりが施行されるものと期待しておるところでございますが、反面、問題点も感じ、危惧もいたしておりますので、次の点についてお尋ねいたします。  (1)事業認可決定は計画で定めているとおり、平成十年三月に相違ないものか。  (2)認可と同時着手の計画だが、開発用地において用地買収は完了であり、未解決はないものか、あれば開発に支障はないものか、今後の対応策について。  (3)計画既存地の町名町界の現況の説明と新街区においての町名町界の件に関し、関係町との協議、その結果と町名町界審議会の協議の状況等について。  (4)新街区の町名住居表示に関し、地元関係者の意向を踏まえ、検討委員会の設置の必要性の考えは。  (5)公益的施設建設の概要と生涯学習施設の規模等について具体的な説明を。
     (6)新街区の小・中学校の通学区域の対応と通学区域審議会による設定及び変更に関する事項の調査、あるいは審議についての経過の説明と委員会の今後の対応について。なお、今回中央教育審議会において通学区域の弾力化についての答申がされたが、当市教育委員会のとらえ方について。  (7)新街区と隣接する既存の町内等との弊害をなくし、今回の事業に協力くださったことに感謝の意をあらわし、恩恵を与える思いの事業の計画についてはどうか。  (8)事業計画は平成十年度末より平成十八年度に竣工の工期予定で八年間の工期工程だが、一期工期に宅地は何区画の造成計画なのか。なお、生涯学習施設建設は当初に建設されるものか。  以上、八点について市長の所信をお伺いいたします。  大きい二点目で、県住公の西部新住宅開発事業計画に市の参画関与についてであります。  一点目で、要点と問題を提起しましたが、市は計画の基本的事項については市の指導方針を定め、行政として行うものの、あるいは必要な事項については直接参加を実施会社に申し入れをすると定めているが、要は、市がどの程度事前の協議に参加し、行政として指導力を発揮し、信念を持って意見を述べ反映させているものか、その状況と過程についてお伺いいたします。  次に、大きい三点目でございますが、西諫早公民館の拡充と駐車場の整備についてであります。  従来は社会教育という行政用語でありましたが、今では生涯教育と言われる時代であります。その自主活動も大変盛んになり、みずから学び、通じ合って実践活動に取り組んでおられます。今後、社会の動向に対した生涯学習の振興方策としては、施設の整備が最も重要な課題だと思います。西諫早公民館の自主活動状況を披瀝しますと、自主活動グループ数が七十団体、年間施設利用数は三千百五十五回、年間利用者数が二万七千九百二十二名、うち七団体が手狭なため他の施設を借用し、学習されている状況であります。  ちなみに、西諫早公民館の利用状況を説明しますと、年間の利用回数が三千六百七十七回、人数が六万四千十名、これは平成九年度の使用実態であります。西諫早公民館の既存の規模、あるいは利用状況、地域の範囲、人口等をかんがみますと、十分な施設とは言えません。住民のふれあいの場、交流を深め、学習の拠点となる施設に充実させ、機能の向上を図る意味から拡張すべきと思うが、いかがお考えか。  次に、問題点なのは駐車場です。今まで公民館、あるいは自主活動利用状況等をるる披瀝いたしましたので、現状を把握され、十分おわかりと思います。この状況下において混迷するのは、出張所に用件として来館される方、あるいは図書館利用者の方々なのです。出張所と公民館、図書館と複合的な生涯教育施設を建設するに当たって、駐車場を確保できなかったことをどのようにとらえておられるか、ぜひ一考を願い、公民館の拡張と駐車場の整備について懇願するものであります。  なお、検討課題として西諫早交番所を移設し、問題点の一部の解消ができればと思うが、この点とあわせていかがなものか、市長の所信をお伺いいたします。  大きい四点目で、真津山出張所分室の出張所昇格についてであります。  分室を新たな場所に移設して出張所としての昇格をお願いしておるものではありません。出張所所管事務取扱権限を持った所管がえをと申しておるのです。真津山小校区地域の広範囲に今後の住宅形成と人口増加の現状、工場地帯等の現況等からかんがみますと、当然のこと、公益的施設の適正な配置の必要性からであります。真津山出張所管轄地域、平成十年九月一日現在、町内組織は二十六町、人口数は二万五千九百三十八名、ちなみに、分室管轄区域の町内組織数は六町で、人口数は六千七百九十八名です。市内ほか五地区との出張所の人口数と比較しますと、小栗出張所に次ぐ人口数が多い町内組織であります。このような状況下において、所管事務取扱施設の適正化が必要と思うが、いかがお考えであるか。  次に、出張所即決事業費の配分について、所管の状況については十分御承知のことと思います。現在の配分の要項として各出張所の単位性でありますが、地域による状況、地域による分室の公的施設の適正さをお認めいただき、予算措置を願うものであります。  以上の点について市長の所信をお伺いいたし、壇上からの質問を終わります。                                 (降壇) 11 ◯市長(吉次邦夫君)登壇[ 155頁]  石崎議員の御質問にお答えを申し上げます。  まず、西部新住宅市街地開発事業計画に伴うもろもろの問題点でございますが、その中で生涯学習ゾーンがどのような施設整備を行うのかということでございます。  御質問の中にございましたように、平成十年三月三十一日付で都市計画の決定がなされました。今後都市計画法による事業認可、新住宅市街地開発法に基づく施行計画の届け出を経まして、平成十年度内に着工の予定でございます。本事業に係る生涯学習ゾーンにつきましては、約三ヘクタールが計画をされております。そのうち一・五ヘクタール程度を商業施設用地、残りを公共公益的施設用地といたしております。この公共公益的施設用地に係る施設整備につきましては、現在、関係各課で検討中でございますが、新規に入居される住民のみならず、西諫早ニュータウンを含めた周辺地域の現状も踏まえた上での計画が必要であると考えられるため、今後の新規団地の入居状況や少子化、高齢化社会のニーズ等も十分に掌握しながら進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。  それから、町名町界の問題でございますが、西部地区の西栄田、真崎、破籠井地区の町の町名町界につきましては、平成九年四月三町内会長と町名町界についての勉強会を開催いたしましたが、学校区との絡みもございまして、今後十分協議していかなければならないと思っております。また、本年三月三十一日付で都市計画決定の告示がなされて、現在、長崎県住宅供給公社で事業を進められておりまして、事業の進捗状況も考慮し、地元との調整を図りながら町名町界を進めてまいりたいと考えております。町名につきましては十分検討いたしまして、団地にふさわしい名称を考えていきたいと思っているところでございます。  なお、この団地の造成につきましては、南の方から進めてまいります。その際に、私はこの町名につきましては、もうできるだけ早い時期に区画割をいたしまして、十分協議をしながら、考えていかなければならないと思っているわけでございます。  それから、残りの点につきましては、担当部長の方から答弁をいたさせたいと思います。  なお、学校等の関係につきましては、教育長の方から答弁をいたさせたいと思っております。  それから、住宅団地の開発事業計画に市の参画関与についてでございます。  本事業におきましては、長崎県住宅供給公社は計画立案から用地買収、造成工事、分譲までを行い、一方諫早市は、本事業に係る都市計画決定等に関する事務や公共公益的施設の整備を行うこととなっております。しかしながら、本事業は単なる住宅宅地開発ではなく、整備水準の高い公共公益的施設も適切に配置された良好な居住環境の住宅地を供給し、本市のまちづくりに資すべき事業でございます。そのため事業目的を効果的に達成させるためには、お互いの役割の分担をしつつも、一体となって推進していくことが不可欠であると考えております。  また、今後は本事業の進捗とあわせまして、必要になってくる公共公益的施設整備につきましても、国や県に全面的に支援をしていただくよう、公社とともに働きかけをしなければならないというふうに認識を持っているところでございます。  それから、西諫早公民館の拡充と駐車場の問題につきましては、教育長の方から答弁をいたさせたいと思います。  次に、真津山の出張所分室の出張所昇格についてでございます。  この点につきましても、それぞれ部長から答弁をいたさせたいと思いますが、確かにおっしゃるように、真津山地区は広範囲で、昔の真津山村でございますので、そういったことで、出張所そのものがかつての合併前の単位に出張所を置いているわけでございます。ただ、おっしゃるように、非常に範囲が広くて人口もふえつつあるということで、その辺の認識は私も持っております。  基本的には交通も非常にモータリゼーションと申しますか、そういった中で、生活圏も拡大しておりますので、そういう中で、今新たに出張所をということは、今の段階では考えていないところでございまして、その辺の即決事業等につきましても、それぞれの出張所ごとに配分をいたしているわけでございますが、地域の面積の広がりの度合いとか広さとか、あるいは人口とかそういったものも考えていかなければならないわけでございます。  一応今のところ、きめ細かに、その出張所ごとに額の差はつけていないわけでございまして、そういった中で、今後どうするかということを検討しなければならないかなというふうには思っておりますが、今の段階では、そういう状況であるということでございます。  以上、私の方から答弁いたしまして、残りは各担当の部長、教育長の方から答弁をいたさせたいと思います。                                 (降壇) 12 ◯都市整備部長(前川正幸君)[ 157頁]  お答えをいたします。  質問事項が多くございまして、ちょっとメモしきらん部分がございましたので、メモしたところから、まずお答えをいたします。  この西部団地の事業認可はいつかということでございました。新住宅市街地開発法に基づきます事業認可は十年十月に国の方に申請するという予定でおります。  それから、土地の未買収の状況はどうかということでございますが、現在、七六%程度が買収済みでございます。  それから、公益的施設の概要はどうかという御質問でございましたが、全体を約三ヘクタール予定いたしておりまして、そのうちに生涯学習施設を一・五ヘクタール、それからその他を一・五ヘクタール。  それから、その施設の概要はどうかという御質問でございましたけれども、まだはっきりとどこに何をどう配置しますということは決定いたしておりませんが、こういうものは必要であろうというような概要を今のところ考えてあるわけですけれども、銀行とか郵便局とか、あるいは商業施設とか生涯学習センター、これは市の方でございますけれども、それとか交番とか、あるいは民間の保育所も必要であろうか、そういうふうなことは公共公益施設の中に配置をする必要があるんじゃないかと大体考えておるところでございます。  この公共公益施設はいつごろから、事業年度はどういう計画かということでございますが、平成十四年度から十六年度ぐらいまで、大体その期間を予定いたしております。  それから、既存の町内との弊害をなくすようなつくり方をしてほしいということでございます。特に道路とか水道とかというようなものも公共施設として特にございますが、やっぱり団地の中と外といいましょうか、既存の集落とのそういう道路の接続は十分とっていかなくてはいけないと考えております。  また、これは水道の方の計画になろうかと思いますが、水道施設につきましても、団地をつくったために水圧が落ちるとか、そういうことがないように、改めてまた水道施設は計画をされると思っております。  それから、一期の宅地の計画戸数はどうかということでございますが、一期分といたしまして、四百十五戸を計画いたしておりまして、平成十年度から着手をしたいという予定でございます。  それから、二番目の事業参画については、ただいま市長の方からお答えがありましたけれども、事業主体であります県の住宅供給公社と常に打ち合わせをいたしておりまして、県の住宅供給公社の方が独自ですべてやっていくということはございませんで、うちの方とよく打ち合わせをしながら進めている状況でございます。  以上、済みません、何か漏れておる部分がございましたら……(発言する者あり)  以上でございます。 13 ◯土木部長(中山英雄君)[ 157頁]  即決事業の件でございますが、この即決事業につきましては、平成九年度から土木部の方に予算が移っておるところでございまして、即決事業は大体道路の延長とか排水路の延長、あるいは人口とかいろいろな諸要件で予算が配分されているところでございます。ただ、各地区におきましては河川の整備状況、道路の整備状況、それぞれ違うわけですね。すべていろんな要素が取り入れられておりますので、今のところは均等に、平等に割り当てられておるわけですね。ただ、それ以外に今年度は即決事業は一億六千五百万円でございますが、残り四億六千七百万円程度は土木の方で道路改良、あるいは河川の改修、そういうのを持っておるわけですね。それで交通安全も含むわけでございますが、それぞれ即決事業の予算とはまた別に、今言いますように四億六千万円ばかりありましたね、これで大体市内全域の道路改良事業とか、それから舗装、交通安全、そういうもろもろの生活関連の事業をやっているところでございます。  私たちも諫早市全域、各町内を当初予算前にずうっと回っているわけですね。現在、本野地区、長田地区、小野地区はもうすべて回っております。ただ、小栗地区の一部、土師野尾も回りました。そして真津山地区は貝津の一部と、それから小船越の一部は回っております。それで、今回九月議会が終わりましたら、これは町内連合会の総会でも言いましたが、真津山地区もニュータウンを含めて入ります。その中で、いわゆる各地区の要望を私たちがつぶさに聞いて回るわけです。それで、優先順位を町内会長につけていただいて、今私たちが即決事業以外に、また即決事業と組み合わせながら事業を進めていくように私たち順次準備を進めておるところでございます。  以上でございます。 14 ◯教育長(立山 司君)[ 158頁]  西部地区の開発に伴う通学区域関係についての質問に対してお答えをいたします。  審議会の審議の状況等はどのようになっているのかというような趣旨の質問でございましたので、お答えをいたします。  市の教育委員会には通学区域審議会というものを設けております。一番最近のでは、去る三月に開いたところでございます。その中で、今議員の御指摘にありましたような西部開発に伴うところの真城小と御館山小の通学区域についてということについても触れたところではございますけれども、諫早市の場合、どこでもそうだと思いますが、学校の通学区域は町名町界によって分けておるところでございます。したがいまして、西部開発の場合は、まだ町名町界がはっきりいたしておりません。  したがいまして、その町名町界の審議会の動向を見きわめながら、その段階において通学区域の審議会においても討議をいたしますというところで、この件についての自主的な審議は先送りと申しますか、そういう市の状況を待っているということでお話をして、散会をいたしておるところでございます。  なお、弾力的な運用というのが文部省でも言われておるけれども、諫早市の教育委員会はどのように考えておるのかということでございました。この通学区域につきましては、先ほど申しましたように、町名町界によって原則を決めておるところでございますが、従来も一〇〇%、それにこだわっておったわけではございません。いろいろな事情がございまして、教育委員会においでいただきまして、その事情をお聞きいたしまして、相当と思われる場合においては、その区域外の通学というものを認めるという形で対応してきたところでございます。しかし、御指摘のように、九年の一月でございました、文部省からも通学区域制度の弾力的運用についてという通知がございまして、各市町村教委は従来にも増して、そういう弾力的な運用を図るように努めてほしいという通知があっておるわけでございます。私たちもこれを受けまして、無原則的ということはできませんけれども、その事情をお聞きいたしまして、子供さんの状況、親さんの御希望等も十分考慮に入れながら、弾力的に運用できる面については、そういう方向で対応をするということでやっておるところでございます。  次に、西諫早公民館にかかわりましての御質問でございます。  まず一つは、西諫早公民館のあの利用状況から考えて、会議室等が不足するではないかという点、その辺の増築等はどのように考えておるのかということでございました。  高齢化社会を迎えまして、このような生涯学習に対するニーズと申しますか、それは非常に高まってきておりまして、これは西諫早公民館に限らず、ほかの公民館もその利用というものは大変多くの方たちが利用をしていただいておるところでございます。  数字的なことを申し上げてみますと、昨年度、市内七つの公民館では延べ二十二万人以上の方が公民館を利用していただいております。西諫早公民館では、議員もおっしゃったように、年間の延べ人数は六万四千人というような形を私たちの方では一応把握をしておるところでございます。また、西諫早公民館の場合は、その公民館講座で学習された方たちが、その後も発展的に自主学習グループというものをつくられまして利用していただいているという状況が六十三団体、九百三十五名というのを、一応私たちは西諫早公民館の場合、把握をいたしておるところでございます。  このように多くの方たちが利用をしていらっしゃる関係で、なかなか西諫早公民館の場合は部屋が手狭であるというようなところで、自主学習グループの方たちは月三回までは、それから講堂を利用する場合は、月二回まではということで制限をさせてもらって、そのほかの場合は、ひとつほかの地区を御利用いただけるようにということでお願いをしているという状況でございます。  ここでほかの施設をということは、あの近所で言いますと、西諫早ふれあい広場の中にも会議室が二、三ございます。それからまた、各町の自治公民館等の御利用というのもお願いをしているところでございますが、昨年度から新たに生涯学習課の方で進めておりますのが、小・中学校を利用したゆとりの広場推進事業というのを進めておるわけでございます。具体的に学校の余裕教室等を利用いたしまして、これを社会教育面で活用しようではないかということで、真崎小学校に幸いこの余裕教室が、将来とも見込まれる余裕教室があるわけでございます。これを活用いたしまして、ことしの十月、もう間もなくでございますが、この十月から西諫早公民館の自主学習グループの皆さんが、その真崎小学校の空き教室を利用してスタートをするということも考えておるところでございます。それからまた、先ほどもちょっとお話がございましたように、西部開発の中に生涯学習ゾーンということも考えられておるようでございます。そういう状況から、西諫早公民館の増設というものは、現在のところは計画をいたしていないという状況でございます。御理解をいただきたいと思います。  次に、駐車場の問題でございます。  議員も御指摘になりましたように、あの駐車場、真津山出張所、それから兼西諫早公民館、兼西諫早分館といいますか、その方たちの駐車場というような形で一階にあることはあるのでございますけれども、十九台の収容の駐車場でございます。  したがって、この問題につきましては、昨年五月でございましたが、出張所、それから公民館利用者の方からもそういう御指摘がございましたので、真津山出張所、それから私たち教育委員会、西諫早公民館の運営協議会、それから西諫早地区の商店街の代表の方々にお集まりいただきまして協議をいたしました。そして、馬渡町五番地にございます、あの平坂自転車前の堂崎緑地広場を整備しまして、ここは百二十台分の駐車場を確保いたしております。また、公民館利用の方々が身近な一階駐車場を長時間利用いたしますと、出張所に来られた方に大変迷惑をおかけしているということでございますので、再度公民館利用者の皆さんにはどうか堂崎緑地広場の方の御利用をお勧めするということを再度お願いいたしたいと考えておるところでございます。  以上でございます。 15 ◯十九番(石崎富弥君)[ 159頁]  市長に申し上げたいと思いますが、質問項目で市長の所信をお伺いいたしますというようなことを私は言っているわけなんです。だから、通告いたしておりますから、もう少し内容を把握なさって、西部開発の自分の本当の考えというものをもう少し具体的に御説明いただければということをお願いしておきたいと思います。  それから、何点か部長は項目が多くて落としておるというようなことを申されましたが、やはりそこら辺は後ではっきりと拾われて答弁をお願いいたしたいと思います。どうしてもわからないということであるならば、一点だけ申しますのは、もう言ったんだから、それだけはわかっておられるはずと思うので。ただ、申しわけなかったのは、今回すり合わせをしてないからなというふうな感じもいたすわけでございますけれども、後もって質問をいたします。  では、教育長にまずお尋ねいたしたいと思いますが、開発の計画から申しますと、戸数が二千戸、人口が六千名というようなことでございまして、大体お尋ねしたときには、この工事を八年間で竣工するんだというようなことを申されていたわけなんです。そうしますと、教育委員会では、この六千名の中に生徒数はどの程度予測をなさっておるのか、まずこれをお聞きいたしたいと思います。 16 ◯教育長(立山 司君)[ 160頁]  諫早市の場合の児童・生徒数の予測の現状を申し上げますと、この世帯数と児童・生徒の数はどういう数字的な関連になっているかと申しますと、小学校では世帯数掛ける〇・二一%というのが平均でございます。そして中学校の場合はその半数ですので、〇・一二%を掛けるというのが実態でございますが、このようにニュータウン等を造成する場合におきましては、こういう諫早市の現状よりも、確かに児童・生徒数は多くなるわけでございます。文部省は、その最大の数というものをどのような計算で予測するようにしておるかと申しますと、小学校では世帯数掛ける〇・四五%、中学校の場合は〇・二二%を掛けると、このようにしてみますと、二千世帯掛ける〇・四五%は九百人、小学校の場合は、最大でございます。九百人増ということを考えるともう大丈夫であると。中学校の場合は、掛ける〇・二二%でございますので、大体四百四十名というものを最大の数と、このように一応考えております。  以上でございます。 17 ◯十九番(石崎富弥君)[ 160頁]  では、今みたいに予測は立てておられるわけなんです。しかし、この開発の中になぜ学校建設をしようというような検討をなさらなかったのか、お尋ねいたします。 18 ◯教育長(立山 司君)[ 160頁]  西部開発にかかわっております小学校は、御承知のように、小学校の場合、御館山小学校と真城小学校でございます。そして、この御館山小学校と真城小学校につきましては、こういうことで児童・生徒が増加の可能性があるであろうということも一応予測いたしまして、御館山小学校の場合は増築をするときは、ここにこういうふうにして増築をしよう、真城小学校の場合は、このように増築をしようということも一応予測の範囲に考えておったわけでございます。そういうことで、御館山小学校と真城小学校を合わせますと、この増加分の小学校九百人には十分対応できるという敷地、校地を予定いたしておるところでございます。  以上でございます。 19 ◯十九番(石崎富弥君)[ 160頁]  通学区域から考えますと、御館山小と真城小というような、当然、事前の協議であったというようなことじゃないかと思うわけですが、本当に対応できるものか、それだけ四百十五画は第一期工事で宅地造成というようなことでございますので、やはりすぐ住居を構える方がおられるんじゃないかと思うわけでございますが、本当に二校に分かれて今後対応できるような余裕の教室があるのかなというような感じもいたすわけでございます。やはりそういうことも心配する中において、一つは、通学区域の協議がなされていない中で、そこら辺をどのように今後取り組んでいかれるのか。  私は前に、七年の九月議会で越境入学について質問いたしておるわけなんです。そのときの市長の答弁では、教育委員会と都市計画課とのすり合わせが全くできていないと。教育長の答弁は、通学区域専門委員会に諮って、具体化について考えると、そのときおっしゃっておるわけなんです。だから、まず、開発と並行してなされなければいけないのは、まず、この町名町界をどうするか、その中において、通学区域をどうするかというような、そうした協議こそが、やはり開発と同時に並行してなされるべきじゃないかと思うわけなんです。  七年九月に私が質問したときには、大変越境入学について地域においての問題が生じたわけなんですね。やはり今後もそうしたことが大変心配されるわけなんです。ですから、まず、開発して家が立て込む前に、そうしたもろもろから解決しておくべきではないかと思うわけでございまして、そうした点につきまして、早急に通学区域審議会でも開かれて、はっきりとなされるべきか、まだ余裕はありますけれども、私が申しましたように、七年にそういうような質問したことを、まだ解決してないわけなんですよ。だから、今から二年先、三年先の中で、果たして解決するか、積極的にその取り組みがあるかというようなことをお尋ねしたいと思います。 20 ◯教育長(立山 司君)[ 161頁]  現在、今地域の名称についてはございませんでしたけれども、私もそういういろいろな事情があって、複雑な校区の絡みがあっているということは十分承知をいたしております。したがって、この新校区とは別に、教育委員会といたしましても当該地区の町内会長さん方ともお話し合いを何回となく持っております。そういう中で、現状は現状として、いわゆる弾力的に運用をしていくと。しかし、新しく町名町界がはっきりした段階で、校区というものが明確になった場合は、地元といたしましても御理解をいただくということで、現在のところ、町名町界の状況の推移を待っているということでございます。  以上でございます。 21 ◯十九番(石崎富弥君)[ 161頁]  できるだけ早くお願いいたしたいなと思うわけでございます。と申しますのは、ここをはっきりしていただかないと、越境ということになりますと、それはもう自由になりますから、保護者は自分の好いたところに子供さんを学校にやると思いますよ。そうした場合、だれが犠牲になるかというと子供なんです。地域の子供会に入れないわ、子供同士の交流ができないわ、同じまちにおりながら、そうした子供同士の交流ができないわけなんです。大変子供は犠牲になるわけなんです。そういうようなことも十分考えておいていただきたい。  それからもう一つは、幸いにして中教審の答申内容が弾力化というようなことでございますので、それを取り入れられると、何とかそこら辺の問題は緩和するんじゃないかというようなお考えもあろうかと思いますけれども、この点につきましては、やはりいい面、悪い面、一長一短あるわけなんです。だから、私は悪い面ばかり言っておりますが、後で古川議員もこの件について質問があるようでございますので、いい面は私が取り抜きたいと思いますが、大変心配するわけなんです。  ただ、心配する点を一つだけ申しますと、四月一日の児童数によって学級割があるわけなんですよね。だから、そのときに果たして学校は対応できるか、四十一名になれば二学級になるわけですから、その教室は空き室もあるかというような問題もありますし、もう一つは、職員配置をどうするかという面、そういう問題、悪いことから申せばですね、そういう対応は大変であろうと思うわけでして、そうしたことも十分お考えになって今後取り組んでいただければなというようなことをお願いしておきたいと思います。ですから、できますれば早急に通学区域審議会を開催なさって、そういうものの協議をいただければというようなことを要望しておきたいと思います。  それから、公益施設の建設でございますが、施設をいつつくりますかというお尋ねをしておるわけなんです。規模はどの程度の規模ですかと、もう少し具体的に御説明をいただければお願いいたします。 22 ◯都市整備部長(前川正幸君)[ 161頁]  先ほど私が申し上げました公益施設の件でございます。  平成十四年から十六年と申し上げましたのは、これは基盤整備といいましょうか、そういう施設ができるような用地を造成してするというようなことで、その年度に、そういうふうに申し上げておるわけでございますが、では具体的に実際、例えば、生涯学習施設はいつ、どういうふうにつくるのかということ、あるいは郵便局とか、銀行とか、交番というものも配置をしなくちゃいけないというふうに考えておりますが、そういう建物を何年度にどうつくるかということは、まだ決まっておりません。  以上でございます。 23 ◯十九番(石崎富弥君)[ 161頁]  その計画のないことに対して危惧するわけなんです。先ほどから説明しておりますように、西諫早公民館、生涯学習活動グループから申しましても、団体数から申しましても、実際にもうパンクの状態なんです。七団体というものは他の施設を利用しておりますよと、そして活動しておりますよというようなことを申しておるわけです。だから、十四年から十六年度に生涯学習施設を建設するということになりますと、同じ西地区でございますので、やはり西地区の公民館を利用されるであろうと、これは断るわけにはいかんだろうと思うわけなんです。そうしたことを含めますと、大変運営上も厳しいなというような感じがいたすわけなんです。だから、そういう生涯施設的なものは当然早くつくるべきじゃないかというようなことを考えておるわけでございますが、いかがかお尋ねいたします。 24 ◯副議長(嘉藤 昇君)[ 162頁]  答弁を保留し、午後一時まで休憩いたします。
                    休憩=午前十一時五十九分                 再開=午後一時 25 ◯副議長(嘉藤 昇君)[ 162頁]  休憩前に引き続き会議を開きます。  答弁を求めます。 26 ◯市長(吉次邦夫君)[ 162頁]  石崎議員の質問の冒頭のところで、西部新住宅の市街地の開発事業についての基本的な考え方というのがございました。答弁漏れをいたしておりました。  この住宅団地につきましては、昭和六十年ごろに真崎破籠井地区の住民の方々から要望が出たわけでございまして、その後、ずうっといろんな開発の研究をしてまいりました。平成五年の拠点都市地域としても指定を受けているわけでございまして、この地域はもともと職、学、遊、住ですか、そういった計画があったわけでございますが、それはもう大きな範囲ででございますが、住宅開発する地域の西側の方に、御承知のようにゴルフ場をつくろうという計画もありました。この団地の中に職、いわゆる企業を誘致できないかとか、そういったものもあったわけでございます。しかし、確かに場所的には非常にすばらしい場所でございまして、そういう中で、今の経済情勢、その他いろんなものを勘案した中でこの地域を住宅として開発しようということで、県の住宅供給公社の方にお願いして、公社の方で開発していただくということになったわけでございます。  この地域は、御承知のように、大村市と諫早市の境でございます。したがって、交通アクセス等につきましても、空港も近いし、いろんな利便性があるわけでございまして、そのほか自然的にも恵まれておりますし、要するに生活環境としては最適な場所ではないかと思っているわけでございまして、そういったものを活用して、大規模な住宅開発をしようということで、御質問の中にございましたように、人口は六千人、戸数としては二千戸と。この中には一戸建ちの戸数もございますが、公営住宅というのも計画はあるわけでございます。最終的に私は、この投資金額が一切合財みんな合わせまして四百億円ぐらいになるんじゃないかと思います。道路をつくったり、もちろん、造成費だとか、あるいは道路をつくったりと、そういったものがあるわけでございまして、それにつきましては、県の方にもいろいろと投資をしていただかなければなりませんし、市としても、今後のこういった道路の整備、基盤整備というものを進めていかなければならないわけでございまして、相当期間的にも、今こういう状況でございますので、なかなかすぐ計画どおりに進むかどうかわかりませんけれども、いずれにしても、そういった団地を推し進めていこうと。  例えば、電線とかそういったものは、みんな地下埋蔵しようということで、ガス、電気、あるいは電話の線とか、そういったものをすべて地下に埋蔵しようと、そのような団地をつくっていこうということでございます。約七十九ヘクタールでございますので、その中に公的な施設も整備していこうと、南の方から徐々に進めていこうというようなことでございまして、公的な施設につきましては、まだまだ後になるんではないかと思います。  そういったことで、この西部地域に住宅団地をつくり、また西側の方は御承知のように、ゴルフ場ということでございましたが、これは見直しをしようということで進めているわけでございまして、できれば長崎大学を誘致できないかということの働きを大村市と一緒になってやっているわけでございます。これにつきましても、いま一まだはっきりいたしません。そう簡単ではございませんが、その辺につきましては、粘り強く要望活動を続けていかなければならないというふうに思っているわけでございます。  そういったことで、この団地につきましては、私は長崎県全体、あるいは県央地区のことを考えた場合に、長崎県全体の中でこういったところはもうないんではないかと思います。また、人口そのものも私は若干危惧するところがあるわけでございますが、長崎県全体の人口も今百五十三万人か四万人でございますね、早々ふえることはないと。しかし、地理的に、立地的に考えますと、長崎市は減少ぎみでございます。長崎市の周辺地区、時津町、長与町、多良見町、諫早市、大村市というのはふえつつあるということで、県央地区はもう今後とも発展する可能性を秘めているわけでございますから、私は西部団地の住宅団地をつくっても十分可能性はあるというふうに見ているわけでございまして、そういう観点から、今回このようなことで公社を中心として開発を進めていこうというのが基本的な考え方でございます。その中では、先ほど申し上げましたように、一戸建ての住宅もございますが、一方また、公営住宅も建設しなければならないと。これは県営住宅だとか市営住宅というものもあろうかと思います。あるいはまた、出張所、公民館、生涯学習ゾーンというのもございます。そういったものの建設も後年度に出てくるということでございまして、私ども諫早市の財政力、財源、そういったものも十分にらみ合わせながら基盤整備、あるいはそういった施設整備というのを進めていかなければならないというふうに思っております。  ただ、先ほども申し上げましたように、南の方から進めてまいります。その場合に、実は私も各部長にもお願いしておりますが、この町界町名をできるだけ早くした方がいいよ、そうしないと、移ってきたは、町名がよくわからないというのではいかがかなと思いますから、その辺はできるだけ早く造成にかかって、団地ができ上がるときには、もう同時にそういったものが施行できるような形でしていかなければならないと。また、いろんな通学の問題、学校の校区の問題等もございます。そういったことにつきましても、地元とも十分話をしながら詰めていかなければならないということでございます。  また、具体的に何年にどうのこうのと、そういったところまではまだいかないと思います。もう少しその辺は公社、あるいは県、市、協議を重ねながら取り組んでいきたいというふうに考えているところでございます。  以上でございます。 27 ◯十九番(石崎富弥君)[ 163頁]  市長、ただいま申されますように、十分協議なさって、すばらしい、本当に新しいまちづくりをしていただきたいとお願いしておきたいと思います。おっしゃるように、一番早く解決してもらいたいのは町名町界の関係でございますので、これを早くお願いしておきたいと思います。  それから、公益施設の建設でございますが、今計画の段階でございますので、西諫早公民館の利用、使用状況もるる説明したわけでございますが、そういうのも参考にしていただきまして、やはりある程度、希望的な施設というものを建設していただきたいなというようなことを思うわけでございます。今日、もう言うまでもなく御承知のように、大変自主グループの活動は盛んでございまして、自分たちがする、学ぶということじゃなくて、それを、やはりいろいろとボランティア活動にも取り組んでおられるわけでございます。  一つ紹介したいと思いますが、西諫早にも名所ができたと言ってもいいんじゃないかと思いますが、これは川原所長の肝いりでございまして、公園一帯で今日まで歩いていたところでございますが、コスモスを植えようというようなことで、地域の皆さん、そしてその自主活動の皆さん方にも呼びかけをされたんですけれども、本当にボランティア的に協力なさっていただいて、すばらしいコスモスが今もう咲く段階になっておるわけでございますが、そうしたものにも、やはりふれあいの中でお互いにしようと、そういう意気込みがございますので、本当に今後の自主活動グループというものは、もう少し、必要性と申しますか、施設の必要性ですね、そうしたものを考えていただいて、今後そうした新しいまちづくりの中で十分利用できるような施設を建設していただきたいということも要望しておきたいと思います。  それからもう一つは、西諫早公民館の駐車場の件でございますが、堂崎の入り口、これも私、前に質問したことがあるわけでございますけれども、あれを利用してでも大変不自由しているという実態でございまして、提案いたしております西諫早交番の移設的なものはどうかなと思うわけでございまして、場所的に申しますと、西諫早駅がたまり場みたいな状況でもありますので、駅近くに交番を移設してはどうかなと、そうするならば、ある程度あそこの利用的なものができはしないかなと思うわけでございますが、この件につきましていかがお考えか、お聞かせいただければと思いますが。 28 ◯市長(吉次邦夫君)[ 164頁]  今の交番は一番中心の公民館の近くにあるわけでございますが、この交番というのは、やっぱり地域の住民の方々の安全が第一にあるわけでございます。警察の方の所管でございますので、にわかに今すぐ西諫早駅の近くということでございますけれども、私の方で即答はできないわけでございまして、今後の一つの検討課題であろうと思っております。警察の方とも一回私もお話はしてみたいと思います。 29 ◯十九番(石崎富弥君)[ 164頁]  市長は「対話の市政」を標榜なさって、地域ごとに懇談会を実施されたわけでございますが、そのときの市民の要望というものは、足元整備ということが大変多かったというようなことを申されておるわけでございますけれども、それほどに地元の方々は、できるならば地元のそういう小さい足元整備でもというような声というものは本当に強いわけなんです。先ほどから土木部長は均等割で配分しておるんだというようなことを申されましたけれども、やはり西地区の一つの出張所をとらえた場合に、果たしてこれが均等ある配分かなと思うわけでございます。だから、人口割でどうこうということは私は申しません。しかし、その範囲から考えまして、できるだけ人口数が多いところは多く、少ない出張所管轄には少なくということではないわけなんです。やはり一つの地域を考えていただいて、分室がありますから、分室を一つの出張所と認めていただいて、それに対する予算づけというものはできないものかと思っておるわけでして、先ほど土木部長の答弁では、今回即決事業費の別に、やはり地域を回ってみて、重要なところを順位づけして対応したいと、今年度は真津山地区も入っているんだというようなことを申されてありがたいなと思うわけでございますけれども、十分検討していただきたいなと思うわけでございますが、これは一回切りでございまして、一回でどの程度必要な箇所があって、どの程度していただくかと思うわけでございますが、ではなくて、ある程度やはり幾らか年によって違う、いろいろな要望をしなければできない工事というものは出てくると思いますので、そういうことにすぐ対応していただくように、やはり繰り返し言うようでございますけれども、そうした即決事業、分室の予算づけしていただくことはできないかと、重ねてこれをお願いしたいと思いますが、いかがでしょう。 30 ◯市長(吉次邦夫君)[ 164頁]  即決事業につきましては、各出張所ごとに一定額の金額を割り当てをいたしているわけでございます。これは先ほども申し上げましたように、それぞれの出張所の面積だとか、あるいは人口とか異なるわけでございますけれども、またそれと同時に、整備率と申しますかね、緊急的に必要かどうか、その辺の度合いと申しますか、そういったものもいろいろ違うと思います。ですから、例えて申し上げますと、西諫早のニュータウンですね、団地はもともと団地としてでき上がっておりますので、若干中には老朽化したところもあるかとは思いますが、ほかの地域にはないような、一応整備されているというようなこともございます。そういった整備の状況等も十分見なければならないということでございます。  ですから、即決事業そのものは一定額でそれぞれ配分するかもしれませんけれども、先ほど部長が申し上げましたように、そのほかに本庁で所管している事業もあるわけでございますから、そういった中で直接的にこの現場を見ながら、やっぱりここは早く整備しなければならないというようなことにつきまして、私どもも前向きに取り組んでまいるわけでございますから、一応その辺のことにつきましては今後の研究課題とさせていただきまして、現状はそういう状況であるということを御認識いただきたいと思います。 31 ◯十九番(石崎富弥君)[ 165頁]  ただいま市長より研究課題というようなお言葉をいただいたわけでございますので、十分今後検討していただければなと思うわけでございます。地域性、自治会の体制の状況上、即対応していただくというような、そういう即決事業費というものが、もう本当に地域から考えまして、ニュータウンそのものは市長がおっしゃるとおりでございますけれども、やはり周辺の町というものは大変お願いすることも多いわけでございますので、十分検討していただきまして、できますればというようなお願いをいたし、質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 32 ◯副議長(嘉藤 昇君)[ 165頁]  次に、二十番古川利光議員。 33 ◯二十番(古川利光君)登壇[ 165頁]  通告に従いまして質問をいたしますが、大変日本は厳しい現状であります。国民すべてが日本をどうにかしようという決意で立ち上がって頑張っておりますが、一つだけこのマイクを通してお力をおかりしたいと思いますのは、今、若さと英知とエネルギーを持っているのは大学生の皆さんであります。どうか日本の現状を踏まえて、大学生の皆さんが十分なエネルギーを出して日本を救済すると、助けるというような気持ちでこれを見ている大学生がおりましたら、どうぞ立ち上がっていただきたいと思います。  それでは、通告に従いまして、市長の政治姿勢についてお尋ねをいたします。  まず一点目は、市長の任期の前半の二年を振り返って、市長が目指されておりました市政の運営に流れは変わってきているかどうか、これは市長選挙におかれまして完璧に流れを変えるということで言っておられますし、努力しておられることも私もひしひしと感じますが、市長自身がどのようにしっかりお感じになっているか、二年を経過した今、お聞きしておきたいと思います。  次に、当選翌日のインタビューでどんな政策に取り組むかとの質問に対して次のように具体的に答えておられます。「国道五十七号線の道路拡幅を含む道路網整備が最優先だ。次に市街化、調整区域を見直して、住宅地や工業団地を確保し、活性化を図る。西部地区開発のゴルフ場計画は地権者とも協議しながら中止の方向で見直す。若者が定住するためにも学園都市やレクリエーション基地がよい。次に、南部地区区画整理事業は、街路事業など他の手法もあり、何が適当かということを検討している」というふうなことを言っていらして、そしていろんな面から市政プランの見直しを提案されましたが、一部見えておるところもありますが、まだまだ難しい問題であろうかと思いますが、なかなか見えてこないところがありますから、そこら辺をどのように今考えていらっしゃるのか、お尋ねしておきたいと思います。  次に、新体育館の建設が新図書館の次にということで二〇〇三年をめどに発表されました。これは年数からいきますとあと五年近くありますから納得できる期間かもわかりませんけれども、それを土地の買収、財政的な面、そういう面を考えると、なかなかそれに間に合うのかなという懸念もありまして、私はこれは持論でありますが、今小野ふれあい広場に体育館とプールをつくるということで計画が進められております。そういうことで、その建設資金をもとにして、さらにほかの補助資金を持って、それを大きな市の体育館として活用していくというふうな方策はないかということを考えるわけであります。これは事務方の山口企画統計課長に聞きましたら、補助、今の状態では全くそれはできないと、きついですというお話を個人的には聞きましたが、やはりこれを何とか打破していくのは政治であり、政策でありますから、市長におかれましてはどうお考えになっているか。そして、そこにプールを持ってくるということでありましたが、やはり学校のプールは学校の施設内に置いてあり、教育現場の中において教育をしていくというのが妥当ではないかという考え方でありまして、そこにプールをつくるということは、どうか新体育館と干拓の里を連結させるという意味からも、レジャー的プールを干拓の里の中か、あるいは干拓の里に連結をさせて、夏場でもそこで客を集めるということも含めて考えてはどうかというようなことを思いますので、お考えをお聞かせ願いたいと思います。  次に、機構改革を実施されましたが、その効果ということであります。  市長はすぐに市民にわかりやすい組織をということで、組織の統廃合や名称変更を初めとして長崎事務所の廃止、そして女性政策室や高齢福祉室の新設などをなさって、市民の要望にこたえられております。大変いいことだと思いますが、その成果はどうかということであります。また、市長の考えが十二分に職員に伝わっているのか。これは上から下に伝わる場合は伝わりやすいのでありますが、下から上に上がってくるのかどうかというのが問題でありまして、ですから、いろんな重要なことを緊急にやっておいて、そしてその結果がどうであれ、市長までしたことが伝わってあるのかどうか、伝わらないことによって市民の苦情があったということはないかというようなことであります。  次に、教育行政についてであります。  これは私の隣の議席の石崎議員が教育についてちょっとお話しなさいましたが、全く相対立する質問になろうかと思いますが、ただ、基本的にはいい子供を育てて健全な世の中をというのが基本根底でありますから、そこら辺は共通して認識をしていただきたいと思います。  教育行政についてであります。新教育法が制定されて五十有余年になってまいりましたが、御承知のとおりに、各行政分野での地方分権の推進の中で教育分野においても例外なく、その分権が検討されて推進をされております。特に中央教育審議会の地方教育行政に関する小委員会では、小・中学校の学級編成や教職員の配置を都道府県は市町村の判断で弾力的に運用できるというような考えを示してこられました。このことは市町村の実情に合った教育ができるということで大いに期待されるものであります。学級編成の弾力化に関し、現行法では四十人と定員が定められておりますが、この定員についても、国が教職員の人件費を負担するための算定基準であることを明確化し、都道府県市町村の裁量で少人数学級を実現することが可能だと言っております。  少子化時代に入り、現状のままでは収容定員が不足いたしますので、これで学級編成をやっていくということになりますと、当然学級数は減少をしてまいります。教員の採用も減少することになってまいります。しかし、現実的には長崎大学を初めとして、教員を養成する教育機関が多くあり、先生になりたいという人はたくさんあります。それに比して公立の教員採用は削減されております。先生になりたい人がことしもだめだった、まただめだったという人がたくさんいらっしゃいます。しかし、それになりたいがゆえに情熱的に頑張っておられる方がたくさんいらっしゃるわけであります。私は、先生とお巡りさんは多い方がよいと思っております。  このように先生になるためには大変厳しい状況の中で、小委員会の答申が学級編成を各自治体に任せるということは、自治体が学級定員を三十人とか、あるいは二十人という少ない定員にすることも可能ではないかと思うわけであります。ですから、そういう意味で、学級の定員数、収容定員数を少なくして、少なくとも県内の大学で勉強された大学生には、少しでも先生になりたいという方に門戸を広く開いてやるべきではないかと。五年前は六百人以上雇ったのが、最近はもう二百人以下になっていると、大変アンバランスになって、やはり教育の機会均等といいますか、先生方のバランス的感覚も教育に欠けてくるのではないかという感じもするからであります。  また、不登校の人が十万人を突破したとの新聞記事には大変驚きを感じますが、どのようにすればよいのかということは私もよくわかりません。今の教育制度そのもの、例えば、極論しますと、義務教育はなぜ制度化をされてきたのか、五十年前の時代的背景、そういうものを考えること、そして、今義務教育についての時代的背景を考えたときに、義務教育そのものが従来のような制度でいいのかどうかということまで考えていかないと、抜本的な対策にはならないのじゃないかという気もいたします。  また、通学区域の弾力化によって学校選択ができるということであります。小委員会の答申は、ほぼ文部省は八割から九割は取り入れると思いますから、教育制度についても、従来とは大分変わっていくものになると思います。こういう事情からすると、各自治体でできるものであれば、実情に応じて、より早く取り入れて、よりよい教育ができるようにすることが至当ではないかと思うのであります。  このようなことを踏まえて、通学区域、学校選択、教職員の配置、学級編成の緩和などについてどのように取り入れ、あるいはどのように対応されていくかということをお尋ねしておきたいと思います。  次に、法制化に伴う学童クラブの学校施設の利用についてであります。  ここで言う法制化は教育基本法ではなくて、社会福祉法の中での法制化でありますから、本来でありますと健康福祉部に聞くべきだと思うんですが、日経新聞の中で「学校をどうぞ御利用ください。文部省、厚生省が共同で大きく開放します」という記事が出ておりました。ですから、学童クラブを教育委員会の学級クラスを開放するというようなことではどうかという立場で、この学童クラブについて取り上げましたので、そこら辺を踏まえてお答えいただきたいと思います。  特に、法制化になる前はボランティア的にしていただいて、学童は大変ありがたいと、施設はそこそこでも我慢しましょうということになりましたけれども、やはり法制化になったおかげで、行政がそれはするべきものだ。だから、それは行政で施設もよくせんといかんのじゃないかと、逆にそういう傾向も見えてきつつありますので、やはり諫早市としては学校の施設を開放してやるのか、あるいは他の方策を考えるのか、そこら辺も早目に方向を示された方がいいと思いますので、これについてもお尋ねしておきたいと思います。  次に、地域の拠点となっている学校建設の方向づけについてであります。  これは上諫早小学校などの建てかえが請願としても出ておりますが、従来は足して二で割る建設の方向が大変多いと。この町が少なくて、この町が多かったら、それを割って真ん中ぐらいに建てておこうかというようなことになっておりますが、やはりこれからの社会はこういうことを拠点として、その地域が、いわゆるふれあっていくということになりますので、人間、生徒は極端に一人か二人というのは別でありますけれども、やはりそれなりの人数が確保できたならば、地域の特性、地域の拠点として、学校に余りきらびやかなものをつくる必要はありませんで、その地区に合った学校建設をして、やはりその拠点として学校を大事にしながら建設を進めていくという方向が私は大事ではないかと思いますが、そういうものについてお尋ねをしておきたいと思います。  次に、環境行政についてであります。  これは全く根拠がございませんが、いろいろ私のところに話にありましたのが、第二環境センターができるという話がある。それも今の環境センターの横にするぞと、あるいは今何といいますかね、土園川の方の埋立地といいますか、廃棄処分場とか、あるいは天満町の火葬場の跡につくるとか、いろんな人からそういう話がありましたので、実際本当のことといいますかね、現況はどのようになっているかということをここで確実に確かめたいと思いますので、お尋ねをしておきます。  以上で壇上からの質問を終わります。              (降壇) 34 ◯市長(吉次邦夫君)登壇[ 167頁]  古川議員の御質問にお答え申し上げます。  まず最初に、私の政治姿勢についてでございます。  任期の半ばを過ぎて、私の市政の運営の流れは変わりつつあるのかという御質問でございます。  私も平成八年四月に市長に就任させていただきまして、早いもので任期の半ばを過ぎてまいりました。就任直後、五月の臨時市議会での就任あいさつ、あるいは六月の施政方針で私が申し述べました市政運営の基本につきましては、対話の市政及びわかりやすい市政の実践を根幹に据えながら、「豊かな自然と文化を大切にしながら、人と共生できるまち諫早」の構築に向け、懸命に努力しているところでございます。  市長に就任して以来、市政全般について、この市議会の議員の方々の御意見、あるいは市民の方々の声を聞きながら、また各地域の実態も見させていただきまして、職員ともどもさまざまな角度から検討も行ってまいりましたが、率直に申し上げますと、これらを通じまして、私自身も新たに学んだ点も多くございました。また、我が国の経済が長期的に低迷傾向にあると同時に、地方財政を取り巻く環境も一段と厳しさを増しておりますが、引き続いた課題もこのような状況を踏まえながら解決していく必要があると考えております。このため、わかりやすい組織機構への見直しを初め、施政方針の柱について、就任以来、変えることなく一貫した市政運営を心がけているところでございます。また、これまでに事業の見直しを順次行いながら、一方で将来を担う子供たちのための教育予算、下水道などの生活関連予算、そして障害者福祉施設への支援など、福祉予算の充実等を初め、懸案となっておりました基本計画の公表、情報公開条例の制定など、私の目指す市民に開かれた市政への転換を一歩一歩進めてきたと、私はそのように考えております。今後ともまちづくりの視点の中心に市民を据え、より総合的なバランスと長期的な考えに立った市政の運営を進めてまいりたいと、そのように考えているところでございます。  それから、私の就任直後にいろいろインタビューでお話ししたことでございますが、基本的には変わっていないと思います。ただ、やはり状況の変化というのもございます。ですから、直後でございますから、そのときは本当に的を得ていたのかどうかというのもありましょう。しかし、基本的な考え方というのは変わらないと思います。やっぱり言葉の言い回しとか、そのときによって若干それは、今そのことを一字一句とらえて言えば、そのとおりではないじゃないかということもあるかもしれませんが、基本的な姿勢は変わりませんが、若干その辺は私もその後勉強もさせていただきましたし、今の状況、経済状況とかいろんな地方分権もどんどんどんどん進んでいるわけでございますから、そういった周辺の状況の変化に応じて、やはり大きく流れを変える場合もあるかもしれません。しかし、基本的には変わらないということを御理解いただきたいというふうに思います。  この五十七号線の道路拡幅の問題でございますが、私は優先整備を必要としている尾崎交差点から平成八年度より用地買収に着手しておりますが、その区間の全体計画といたしましては、全体の買収面積が一万三千七百平方メートル、地権者が四十八人、建物が三十一戸、それから買収済みの面積が三千五百五十四平方メートル、地権者九人、うち移転が一戸ということで、進捗率といたしましては二六%、これは八月現在でございますが、小区間でございますが、多くの地権者がいらっしゃいますので、同意を必要としております。そこで、家屋の移転を必要とする関係者の方の意向調査を行い、それぞれの移転先を見きわめ交渉に当たっているところでございますが、現在、諫早市土地開発公社が建設省より委託事業としてそれらを分析しながら取り組んでいる状況であります。商業者や居住者にとりまして建物移転は生活基盤を変化させる苦難の多い事業でございまして、関係地権者の理解が何よりも必要と存じます。建設省の御努力と積極的な取り組みが本事業を促進させることになりますが、諫早市といたしましても、用地買収等を初め、私みずから中にはタッチしたものもございます。そういったことで、現実的に前向きに一緒になって取り組んでまいりたいと思っております。  そのほかの道路網の整備、これはやはり一番諫早市の発展にとっては重要でございますけれども、また、市民の皆様方が快適な生活を送るためにも必要不可欠でございます。年々着実に進めなければならない重要な事柄と認識をいたしております。道路事業の中には新設事業、改良事業、維持事業の三部門ございますけれども、新設につきましては、国の補助を最大限にいただきながら、また地権者の協力を得ながら、現在六路線を実施しております。  改良事業につきましては、各地区より数多い要望がございます。それに対しまして年間二十数件を実施しておりますけれども、要望の数に対しまして、まだ十分とは言えない現状でもございます。年々予算的にも配慮して対応していきたいというふうに考えております。  それから、維持事業でございますが、舗装改良、側溝改良、路肩改良、安全施設改良、街路樹管理、除草管理等々とありますけれども、市街地への舗装状況が特に悪いために、その改良と安全な通行、円滑な水処理のための側溝整備に力を注いでいるところでございます。これからも市民の皆様が安心して暮らせる基盤整備のために、県事業とあわせて道路網整備を進めていきたいと考えております。  それから、市街化調整区域の見直し、あるいは住宅地や工業団地の確保をし、活性化を図るということでございますが、本市の土地利用計画につきましては、本年六月より策定いたしました諫早市基本計画の中で計画の指標として掲げているように、恵まれた自然環境と健康で快適な市民生活、あるいは活気あふれる地域産業、経済とが共生し、地域におけるバランスのとれた土地利用を進めていくということが諫早市らしいまちづくりの基本と考えて、市域を都市ゾーン、田園アメニティーゾーン、森林ゾーン、海洋ゾーンの四つのゾーンに区分し、今後の土地利用の方向性を示しております。  この中で、都市ゾーンは県央の中心都市にふさわしいさまざまな都市機能の集積を進め、潤いとにぎわいのある秩序ある都市空間の形成を図る地域として、現市街化区域を包含するように設定しております。市街化区域の見直しに当たっては、この都市ゾーンの区域を原則的に考えております。また、田園アメニティーゾーンと重複している区域につきましては、農用地として保全すべきかどうかの土地利用の方向性やその土地が持つ諸機能を十分認識しながら検討したいと思っております。  御質問の市街化調整区域の見直しにつきましては、無秩序な市街化を防止し、良好な市街地形成の観点から、土地区画整理事業など、計画的な市街地整備が確実な土地の区域について行うように考えております。このような考え方を踏まえ、住宅地の確保については、新住宅市街地開発事業による諫早西部団地、組合土地区画整理事業等による計画的な団地開発、市街化調整区域における開発要件の緩和、これは二十ヘクタールから五ヘクタールへ緩和されております。そういったものにより対応してまいりたいと考えております。  それから次に、西部のゴルフ場の問題でございますが、本年三月にも古川議員からの代表質問に答弁いたしておりますように、ゴルフ場計画については見直しをするという前提で検討をいたしているわけでございます。具体的な見直しにつきましては、議員御承知のとおり、先ほど来から議論もございました長崎大学の移転誘致を図ることで、市議会の皆様方の協力もいただきながら、大村市とともにこれを進めております。ただ、なかなかこの件につきましては、実は先般も大村市長といろいろ話をいたしました。公式の市議会でございますので、表向きはちょっと差し控えさせていただきますけれども、そういった運動も続けているというふうな状況でございます。  ゴルフ場の実施会社は長崎県央開発株式会社でございますが、このことは会社の方にも申し上げております。会社側としてはゴルフ場計画を取り巻く経済環境の変化もあり、現在着工も見合わせている状況でございます。  先ほど申し上げたように、この大学の移転につきましては、本年一月末に長崎市内への移転ということで評議会の決定があります。そういった意味で、厳しさが増してきているわけでございます。しかし、学長が十月に交代されるということでございますので、また新しい学長にも働きかけをいたしてまいりたいと思っております。この件につきましては、県の対応、あるいは文部省の動きといったものの取り扱いも十分考えてみる必要もあろうかと思っております。  レクリエーション基地の考え方につきましては、大学の誘致を先行して取り組んでまいりましたので、今現在では具体的な計画は策定いたしておりません。しかし、大学の誘致だけではなくて計画の必要性も感じておりますけれども、レクリエーション基地とは限りませんが、今後この西部の地域をどのようにしていくかということも検討を行っていかなければならないということでございます。  そういったことで、この西部地域は、私は諫早市にとっては本当に立派な土地でございますので、これを有効に活用していかなければならないというふうに思っているわけでございます。  それから、南部土地区画整理事業のこと、いわゆる南部地区のまちづくりのことでございます。  南部地区は住宅地と商店街が自然発生的に発達した町並みでございます。丘陵地といいますか、小高い丘になっているわけでございますけれども、水の問題、これは治水といいますか、それほど大げさではございませんが、そういった水の問題とか、あるいは道路問題、そういった日常生活環境上の課題がございます。  このような状況を解決するために検討いたしました結果、この地区外への移転を伴う直接買収方式の道路整備ではなく、今までどおり、地区内に住んでもらうためにも、財政的な面におきましても区画整理方式がよいのではないかと考えております。  この辺も私もいろいろと検討いたしてみました。これは幹線道路などを整備するのと同じ費用をもって、この幹線道路のみの整備ではなく、生活道路、下水道を含めたいろんな面的なまちづくりの整備が実施できる仕組みでございますので、そういう意味では、私はこちらの手法をとった方が有利ではないかというふうに判断をいたしたものでございます。  住民の皆様方には、減歩という負担をお願いすることになりますが、南地区の百年の大計を考えますと、やはり区画整理手法のほかにはないのではないかと考えております。このために担当課において関係住民の皆様方と三回、延べ八百名の出席をいただき話し合いを続けております。今後も皆様方の御協力と御理解と納得を得るため、努力してまいりたいと考えているところでございます。  それから、体育館の問題でございます。  現在の市立体育館は、御存じのように、昭和四十三年に建てられておりますが、築後三十年を経過いたしまして、建てかえの時期に来ているものと考えております。小野ふれあい広場の整備の中で体育館も計画をいたしております。この体育館の規模を大きくして活用してはというお話がございます。このことにつきましても内部で十分検討を行いました。しかしながら、新体育館の規模及び位置等を考えた場合に、ふれあい広場の用地では面積が不足する。それから仮に用地を拡充したとしても、整備内容が大幅に変更になり、地元と調整しながら進めている施設が整備できないことになると、多目的広場、プール、テニスコートができないといったことから、新体育館と切り離して整備することにいたしたのでございます。御理解いただきたいと存じます。  また、新体育館の建設につきましては、地方拠点都市地域への指定を生かし、小野ふれあい広場体育館よりも有利な起債を充てることを考えております。  それから、プールを干拓の里にということでございます。小野ふれあい広場の整備内容については、事業計画の当初から地元の関係者や市の関係課と十分協議を行い、進めてきたところでございますが、プールについては隣接する小野中学校プールが将来運動場や校舎の整備を行う際、代替施設として利用できるのではないかとの教育委員会の考えもございまして、計画を進めているものでございます。干拓の里の経営状況に御配慮いただいての御質問と思いますが、このような理由から、学校用も兼用したプールと児童用プールの整備を予定しているのでございます。御理解いただきたいと存じます。  それから、機構改革を実施したが、その効果等についてのお尋ねでございます。  機構改革につきましては、「市民主役の市政」「対話の市政」「わかりやすく透明性の高い市政」を三本柱に据えまして、これらを実現するため、市民にわかりやすい業務に即した課の名称及び枠組みの再構築等を実施したところでございますが、市民の皆様からも受け付け、応接がよくなり、明るくなったという評価をいただいております。また、平成九年四月に行いました機構改革は、職員の参加で庁内討議を進めてきたところでございますので、職員はその趣旨を理解し、所期の目標に向かって努力している、そのように私は思っております。  それから、部長、課長でなく、もっと下の方の職員から上にいろいろ伝わっているのか、どうだろうかというお話でございます。私の考えは、職員に十分伝わっていると思っております。市の方針につきましても、先ほども申し上げましたように、六月に基本計画も策定いたしました。そしてまた、情報公開条例も制定したわけでございます。そういったことで、わかりやすく開かれた市政ということについて、基本的な考え方は十分伝わっているというふうに思っております。また、昨年から部課長級、あるいは課長補佐級など階層別に順次泊り込みの研修の実施や、あるいは仕事初め、仕事納め式、それから辞令交付式等のときの訓示、また事務事業の協議時など、いろんな機会をとらえまして職員と対話を積極的に行い、市役所は市民の役に立つところを目指し、市民のためにあるんだということを目指し、また税金で我々は仕事をしていると、市民の本当に大切な税金をいただいて、それで仕事をさせていただいておる、そういったことの基本を十分私は伝えていると思います。  また、部課長には、先ほどの機構改革でも申し上げましたように、ボトムアップということで、下の方の皆さん方の十分なるお話し合いということもしていただいて上げていただきましたので、そういった意味では、私は伝わってきておる、また、一般の職員からも上の方にはずうっと伝わってきていると思っているわけでございます。なお一層、この市民サービスの向上に努めてまいりたいと考えているところでございます。  それから、学校教育につきましては、教育長の方から答弁をいたさせたいと思います。  なお、この中で、若干私の方から基本的な学童保育ですね、こういったことにつきましては、今地方分権化というようなことが言われております。規制緩和とかいろいろございますが、私はこの地方分権化というのは地方にお任せするということでございますから、文部省所管のそういった学校の管理というのが各市町村長にお任せになると思います。そういう中で、その市町において空き教室とかなんとか、そういったものをどのように活用するか、そんなのをするのが私は地方分権化の基本ではなかろうかと思っております。  そういう意味で、将来的に、これがいつからどうのこうのというのはわかりませんが、基本的には私はそのように理解をしております。それが地方分権化です。文部省がすべてを管理、統制するのではなくて、もう市町村にお任せする、そういうことになろうかと思います。ですから、そういう中で空き教室、その他できますれば、地区の皆様方のいろんな生涯学習とか、そういったものにも利用できるようになるんではないかと思っているところでございます。  それから、環境行政でございます。  第二環境センターということで三点ほど上げられました。そういうことは一切考えておりません。ただ、そういう意味ではなくて、今の焼却施設、環境センターは五十九年十二月に着工いたしまして、六十二年に完成をいたしております。現在順調に推移しているわけでございますが、もう十一年ぐらいたっております。実はテレビ等でも皆様方御承知のように、いろんな新聞でもそうでございますが、一昨日ですか、テレビでもやっておりました。一般廃棄物、産業廃棄物の問題を取り上げておりました。一般廃棄物の場合には、百トン以上でなければ厚生省が今後国庫補助金を出さないというようなこともございます。ごみ処理の広域化をするという問題もございまして、現在、県の方でその広域化についてまとめていただいているわけでございまして、最終的には二月ごろ県の方が広域化についての考え方を示すんじゃないかと思いますが、私ども二市十五町、諫早市と島原市と、あと北高とか南高の一部でございますが、実は水面下でこの広域化について話を進めているところでございます。人口が大体二十六、七万人だと思います。ですから、そういったのが集まってどうするか。やっぱりごみの焼却については小さな町単位ではもうできないと思います。大体一日一人当たり一キロ出ます。ですから、十万人で百トン、二十六、七万人でございますれば三百トンということになろうかと思います。ただ、それを一期でつくるかどうかは別でございますけれども、例えば、一万人の町では十トンと、そういった焼却炉はもう今後はできないということでございますので、そういったものを折々現在協議をしているところでございます。  いずれにいたしましても、平成十四年度以降は、ダイオキシンの基準が大変厳しくなります。これをクリアできるのは県下では諫早市の焼却炉だけでございます。(百七十二ページに訂正あり)大変市議会の皆様方も一緒になって、そのころ検討されたと思いますが、立派な焼却施設をつくっていただいているわけでございます。御承知のように、諫早市の焼却炉はダイオキシンの基準はもう十分クリアしているわけですね、平成十四年後にも、これは十分通用する施設であるわけでございます。しかし、もうそのころになりますと耐用年数の問題もあります。ですから、そういったことも含めまして、私どもこの広域化の中で総合的に、今水面下で、水面下と言いますと、何かこの議会で公みたいになりますが、そういった協議を進めているということでございまして、いずれにいたしましても、県の方から広域化について一定の考え方が二月ごろには出されるんじゃないかと思っております。  以上でございます。                      (降壇) 35 ◯副議長(嘉藤 昇君)[ 172頁]  答弁を保留しまして、しばらく休憩いたします。                 休憩=午後二時                 再開=午後二時十三分 36 ◯副議長(嘉藤 昇君)[ 172頁]  休憩前に引き続き会議を開きます。
     答弁を求めます。 37 ◯市長(吉次邦夫君)[ 172頁]  先ほどの私の答弁の中で、環境行政でございますが、平成十年、ここにはダイオキシンの基準が厳しくなると、それをクリアできるのは県下では諫早市の施設だけだということを申し上げましたが、これは二市十五町の中で諫早市だけだということでございます。実は県下の中では既に長崎市とか何カ所かあるようでございます。ただ、余裕スラグをしているのは諫早市だけのようでございます。いずれにいたしましても、諫早市の場合は、非常に立派な施設でございますので、それはクリアするということでございます。  以上でございます。失礼いたしました。 38 ◯教育長(立山 司君)[ 172頁]  教育行政にかかわってということで数点質問がございましたので、答弁をいたします。  まず、通学区域につきましての弾力化ということについての答弁でございます。  平成九年一月に文部省の方からも通知がございまして、通学区域制度の弾力的運用についてというのがございました。この意向を受けまして、従来より以上に弾力的な運用ということについて私たち努めております。その内容を申し上げてみますと、一つは、地理的な理由によるもの、あるいは身体的な理由による場合、いじめや不登校など、これは昔は余り考えられなかったことですけれども、教育的配慮によるもの、その他個別の事情、いろいろ家庭の事情かれこれございます。そういうもの等につきまして、弾力的な運用を図られるように考慮いたしているところでございます。  ちなみに昨年、平成九年でございますが、そういう事情によりまして、区域外のいろいろな措置をしたものが七十二件ございます。  次に、学校指定の区域を完全に廃止しまして、いわゆる自由化という趣旨につきましての質問がございました。どのように考えておるかということでございました。  これにつきましては、まずその通学区域というものを自由化しまして、学校選択の自由ということを考えてみますと、次のような問題点というものが一つ考えられるわけでございます。年度により児童・生徒を計画的に予測することが非常に難しゅうございます。したがって、今の教室で、さあ来年度はいけるのかいけないのか、その辺の予測、計画的な整備というものが非常に難しく、あるいは難しいというよりも、できがたいという状況が出てくることが恐れられます。したがいまして、教職員の配置数や人事異動というものは、これは市だけでやっているんではございませんで、全県的な立場でやっておりますので、これも市独自の考えではなかなか難しゅうございます。  それから、これは懸念されることですけれども、児童・生徒数の偏りというものが学校間で生じてくるんではなかろうかというようなこと、あるいは地域と学校との結びつきというものが非常に希薄化してくるんではなかろうかと、そしてPTA活動とか子供会活動とか、そういうものにももろもろ影響を及ぼすんではなかろうかなどが考えられるところでございます。  御承知のように、私たち教育委員会は毎年学校ごとの学級数の増減をどのように予測するか、あるいは教室等の増改築は必要でないのかどうか、それに伴って、教職員の人事異動はどうなるのか、やはりいろいろ準備がございます。そういうふうなものを一年前から、あるいは増改築等になりますと、もう数年前から計画をしなければいけないと、その辺が非常に立ちにくくなります。そういうことで、やはり原則的には通学区域というものがあって、そして事情により弾力化を考えていくという方法を今のところは考えておるところでございます。  次に、学級編制、文部省ももう四十人にはこだわらないで、市町村の教育委員会で弾力的に考えていいようなことを言っているけれどもということ、それにかかわりまして、教員の定数というものももっとふやしていいじゃないかということを関連してお話がございましたが、これについての御答弁をいたします。  現在、一学級四十人という学級編制制度、これを三十人とか三十五人に減らしてはどうかという、端的に言いますと、そういうことでございます。これは御承知のように、標準法というものがございまして、県の教育委員会の基準に従いまして私たちは学級編制をし、そして県の認可を受けるという形が現在の状況でございまして、市単独で四十人学級を変更するということはできないように今なっておるところでございます。しかし、議員も御指摘のように、中央教育審議会の答申では、市町村教委の判断で四十人学級というのを三十五人とか三十人とかに減らしていいような提言がなされておるということでございまして、そのとおりでございます。したがって、今後の法改正の推移なども見ながら対応はしていきたいと考えておりますが、誤解のないように、今の提言の内容をちょっと申してみたいと思います。四十人学級を三十人とか三十五人していいじゃないかというのは、教員がふえるということでございます。それは、現在の定数内で考えなさいということなんです。だから、その学校が、例えば、十学級とかなんとかで教員が十人であると、それに事務職員一、養護教諭一というような形で配当がなっております。だから十二人とします。そしたらその中ではいいですと。だから、一年生が四十人おりましたと、これはちょっとあれだから二学級にしましょうと、そしたら教員が一ふえる。そしたら事務職員ももううちは要らなくて、それを教員にしますからと、そういうことだったらいいですということなんです。単純にどんどんふやしてどうぞ対応してくださいという意味じゃございません、これが今のところの提言の内容でございます。  次に、余裕教室関係について御答弁をいたします。  いわゆる学童クラブ等に利用して活用していいではないかということでございます。従来はこの学校施設、いわゆる教室等をほかの用途に転用する場合には、受けておりました補助金を返還しなければなりませんでした。それをこのたびそういう規制の緩和策として、もう実質的に今までは許可を受けておったのを届け出制にしていいですと、それから、その施設が十年以上もう経過しておるならば返還は不要であるというように緩和されたわけでございます。しかし、今度はその余裕教室という一つの考え方でございますが、今あいているから余裕教室とは申しません。それは一時的余裕教室でございまして、何年か先には子供たちがふえるであろう、だから、教室がまた要る可能性がある、あるいは生徒会室とか、そういうほかの教室に使う考えがあるので、今は一時的にあいているだけだと、そういうのは余裕教室とは言わないということになりまして、十年か十五年ぐらいはそれを使用する予定はないと、そういうのを余裕教室と言いますということでございます。  というのは、今あいているからどうぞ使ってくださいということでいろいろ改造をする費用を出して改造をするわけです。それをある日突然、来年は学級がふえますのでとか、来年はランチルームにしたいので返してくださいと言っても、借りた人は、じゃどうするのかということでございます。したがって、一時的な余裕教室ではなくして、ある程度の年数を今後もう利用をしないと、それを余裕教室と、そういう場合には社会教育その他に利用してもいいですと、学童クラブにも利用していいですということになるわけでございまして、それを諫早市内で考えますと、将来的に余裕教室だな、そういう小学校は大体二校ぐらいが考えられます。また敷地に余裕があるという小学校は大体九校ぐらいでございまして、そういうところが、またもう一遍検討をし直しまして、確かに将来とも一応余裕があるという場合には、御指摘のような学童クラブ等への活用ということも考えられますので、健康福祉部の方とも十分協議をいたしまして対応をしていきたいと、そしてそういう策定の委員会をつくって検討しなさいとなっております。やはり一役所の一職員が判断するわけにはいきませんので、そういう策定委員会をつくるということになっておりますので、そういうものを今年度中にはつくりまして、諫早市全体としての策定をしたいと考えておるところでございます。  次に、小規模校の学校関係についての質問がございました。  私も小規模校は小規模校としてのよさがあると思っております。しかし、人口分布の移動等に伴いまして次々と小さな学校を建てていくということ、これは市単独で建てるということでございます。いわゆる国の補助をもって建てるという場合には、三十一学級以上の過大の学校であるから二つに分けたいとか、あるいは非常に小さな学校なので、これはひとつ隣の学校と統合をしたいという場合には補助が出るわけですけれども、市の都合といいますか、ただつくるというのでは、これは補助金が出ません。したがって、補助金なしで学校をつくるというのはちょっと諫早市の財政状態としては考えられないところでございます。しかし、今後も何らかの事情で小規模校の統廃合とか、あるいは新設というものは、これはもう将来はあることであろうとは思いますが、ひとつその場合には、通学時間のことであるとか、あるいは通学距離のこととか、あるいは児童・生徒に与える影響等、あるいは学校の持つ地域的な歴史的な背景と申しますか、事情等もございます。そういうものを十分考えまして、地域の理解と協力を得ながら検討していきたいと考えておるところでございます。  以上でございます。 39 ◯二十番(古川利光君)[ 174頁]  それぞれもう的確に御答弁いただきましたから簡単に再質問をします。簡潔に答えてください、簡単にいいです。  市長じゃなくて、土木部長にお願いをしたいと思いますが、この道路網整備の最優先の中で、即決事業というのがもう数年来ています。しかし、即決事業は同じことを長年継続することも僕は必要ないと思います。そういう意味では、その目的を達成したときには、それはまたほかの形で事業として考えるのか、これを一つ。 40 ◯土木部長(中山英雄君)[ 174頁]  この即決事業というのは、もうすぐに対応できると、金額にすれば、いわゆる百三十万円以下の事業でございまして、例えば、契約管財課も通さずに、見積もりでずうっと発注するという形のものでございまして、例えば、即決事業の継続ということは余りないんですね。それで、私たちも即決事業と、そして先ほど言いましたように、私たち自身が四億六千万円近くの金を持っているわけですね、それと組み合わせながら、そして即決事業で対応できないものは、全部土木の方で処理しているところでございまして、即決事業というのは、常に非常に身近な事業としていつでも対応できるというところでやっておるわけでございまして、私たちの今持っている予算というのは、先ほど言いましたように、いろいろ計画的に年次的に処理していく予算でございまして、ともに一緒に重ね合いながら、また別に独立しながら事業を行って、地域の方々の身近に緊急を要するような、先ほど言いましたように、私たちもずうっと町内を回って、そしてつぶさに現地を見ているところでございますが、さらに地域の方々のいろんな話を聞きながらですね、今ずうっとその道路、あるいは排水路関係をやっているところでございます。それで、即決事業はこのまま続けていきたいということを私たち今思っておるわけでございます。  以上でございます。 41 ◯二十番(古川利光君)[ 174頁]  このままということは、かなりの期間において継続をしていくということで理解していいわけですね。 42 ◯土木部長(中山英雄君)[ 174頁]  土木部としては、そういうふうな見解に立っておるところでございます。 43 ◯二十番(古川利光君)[ 174頁]  次に、都市整備部長にお願いしたいと思いますが、今市街化調整区域を見直して云々というのを市長にお尋ねをしたんですが、今、市街化区域、調整区域、そして無調整といいますか、白地地区、それに優良団地住宅の建設の促進に関する法律が公布されて、またこれも市街化調整区域の中でも建設できるというようになってまいりましたね。そうしたときに、都市計画区域を制定した意味というのがだんだん薄れてくると思うんですが、そこら辺の白地地区の開発によって、排水とか下水なんかが調整区域を飛び越えて、また市街化区域に入る、そういうふうな今までの都市計画区域でメリットとされた分が意外と薄らいできているのではないか、そういう意味からすると、この区域設定について今までどおりでいいのかどうか、そこら辺の部長のお考えをお尋ねしておきます。 44 ◯都市整備部長(前川正幸君)[ 175頁]  ちょっと法律名を忘れましたけど、つい最近法律が施行された新しい法律がございます。田園地域の開発化、それと現在の都市計画区域との関連でございますけれども、その法律そのものは都市計画区域を見直してというような法律、見直してというようなことから法律ができたものではございませんで、多分こういう現在の景気の状況などを踏まえまして、セカンドハウスといいましょうか、そういうものを調整区域、あるいは都市計画区域外、そういうところに開発ができないかということから、この法律ができておりまして、その地域を指定をするようになっております。まだ施行されたばかりでございますので、私の方といたしましても、今後県とよく話し合いをしながら進めたいと思っております。  そういうことで、都市計画区域そのものを見直すというようなことは現在考えておりません。ただ、次の定期見直しは十一年でございますが、それに向けまして市街化区域の見直しは行っていく必要があろうと考えておるところでございます。 45 ◯二十番(古川利光君)[ 175頁]  ちょっと質問が悪かったのかと思いますけど、都市、市街化区域、調整区域、白地区域とありますね。その調整区域の中に、田園優良促進住宅団地というのも条件がそろえばしていいですよということになりましたと。そしたら上の方の白地地区では野方図に開発が進んでおる部分があるんですね。それの都市下水とか排水の問題があります。その中に今度は中間点で、今度またそういうのが出てくるということになりますね。そうすると、今までは景観整備というのを主に考えて都市計画区域を制定しておったけれども、やはり結果的にそういうようなあちこちどこでも建てていいとなってくると、そういう意味は薄らいでくるんじゃないですか。だから、都市計画区域見直し云々の問題じゃなくて、そういうようなところでどのように排水とかそういうのは連続して整備をされていくように指導されますか。 46 ◯都市整備部長(前川正幸君)[ 175頁]  済みません。法律名は「優良田園住宅の促進に関する法律」というようなことでございます。この法律によりますと、そういうものができる地域を定めなさいということになっております。ですから、おっしゃいましたように、排水路とか道路とか、そういうものとの兼ね合いで定めていくことになるだろうと、そしてそこに新たにまた住宅をつくりたいという方がいらっしゃれば、それは開発行為として、また審査をしていくというふうになっていくと考えております。 47 ◯二十番(古川利光君)[ 175頁]  済みません、市長にもう一つですね。南地区区画整理事業で、区画整理事業だけじゃなくて、他の手法もあるから適当なことを検討して、その結果どうするということで、その当時、状況が変わらなかった前の状況では、そういう話がしてありますが、今の答弁の中では、いろんな街路事業など適当な方法と思えるものを検討したけれども、今のまちづくりからしたら、いろんなそこの地区の理解を得て、区画整理事業が適当だということでお考えになったということで理解してよろしいですか。 48 ◯市長(吉次邦夫君)[ 175頁]  そのとおりでございますが、街路事業ということで買収方式でやるということになりますと、上野町の通りを相当広げにゃいかんということで、あそこの商店街を用地買収します。そういう方々が後ろに引くことはできませんので、どうしてもほかに行ってしまうということになるんじゃないかと。ですから、そういうことではなくて、みんなで土地を出し合っていただいて、少しずつ区画整理をして、そこを商店街の方々も生き延びていく、そういった方策も考えなければならないというようなことで、この区画整理方式がいいんではないかということになったということでございます。そのとおりでございます。 49 ◯二十番(古川利光君)[ 176頁]  次の新体育館の建設の関係は、地元の野中議員も通告されていますから、そこら辺でもっと詳しくお願いしたいと思っています。  四番目の機構改革の件については、本当によく努力されていると思うんですが、市長がいつもおっしゃっています仕事の三分割ですね、三分の一、三分の一、三分の一ですが、大変お忙しくて、新聞等の記事を見ておると、市役所の中に三分の一はおられんのじゃないかなという感じがしますが、そこら辺はどんなですか。 50 ◯市長(吉次邦夫君)[ 176頁]  時間的には、年間を通しますれば、三分の一は市役所にいるんじゃないかなと。土曜、日曜も入れますと、いろんな会合に出たりなんかしますので、ほとんど土曜、日曜ございませんので、月に一回、本当に一月の中で丸一日休むというのは一回、一日か二日ぐらいでございますので、一日ぐらいでしょうかね、そういったことで、それはやはり「対話の市政」ということでの私は皆様方とお会いできる時間ではないかと思います。ですから、そういったのも入れますと、大まかに言いますれば、三分の一ずつぐらいになるんじゃないか、それは若干は違いますけれども、きちっとはできませんけれども、そんな感じでおります。いずれにいたしましても、やはり今後もそういった気持ちで取り組んでまいりたいと思っております。 51 ◯二十番(古川利光君)[ 176頁]  教育行政についてです。  今、中央教育審議会の中での通学区域、学校の選択、教職員の配置、学級編制について全く自由化をして、自由にやっていいんじゃないかという考え方でありませんで、あくまでも弾力的に考えるということは、僕もそのとおりの考え方ですので、自由化をせろということじゃありませんから、そこら辺もう一回意見というか、考え方を一致させておきたいと思います。弾力的にやるということです。  特に私が一番懸念して言っておりますのは、学校の先生の採用試験の人数がもうとにかく減っているわけでしょう。五年前は六百九十人ぐらいなのが百九十人ぐらいに今はなってですね、そうかといって、各大学の学部の先生の養成の学部というのは定員が減っていないわけですね。だから、そういうことをすると、せっかく先生になろうとしている人がなかなか公立の先生になれない。そういうことからすると、こういう時期に学級の定員をある程度弾力的にできるならば、学級を少しふやしたりしてですね、そして閉鎖するところは少しそのまま継続したりしながら、やっぱり先生というのは、今度多くて、この次は少なくてというのは非常にアンバランスで、教育的にもよくないと思うので、そういう教員の採用というような面から考えても、やはりそういう小委員会が取り上げた問題をトータル的に考えて、より有効に活用したらどうかというふうな考え方なんですが、そこら辺どんなでしょうか、先生の採用をするということを含めて。 52 ◯教育長(立山 司君)[ 176頁]  これは文部大臣が答弁するような、非常に大きなことでございます。確かに私も数百人単位で採用をしておった何年か前の、あの当時の教員採用の状況と、現在は小学校が三十人ぐらいだと、中学校が六十人、七十人ぐらいの採用と、本当に雲泥の差というのは、こういうことかなと思います。そういう意味で、大学生で教員を志望する人にとっては、本当にかわいそうという言葉を言ったらどうか知りませんけれども、私も非常に憂いている一人でございます。  文部省もこの二年間、こういう財政状況の中で第六次改善と、今の教員のあれを言っているんですけれども、それを二年間凍結したわけです。そういうものもまた影響をしまして、いわゆる生徒数が減るに従って、教員が減る。その減る数をもろに受けたものですから、こういう状況になっていると。来年は若干その改善の足並みがまたもとに戻るような、幾らか戻るような感じでございますので、教員の数が児童数に比例して減るのが、はっきり申しませんけれども、例えば、五、六千人だったとしますと、そのうちに改善をしたいというので、二千人ぐらいは考えると。したがって、減るのは、これは例えばでございますから、五千人減るのが三千人の減りで済むというような、そういう改善策というものも文部省もまた次年度は考えておるようでございます。しかし、それを県単独で採用をするとなりますと、今のこの財政の厳しい折でなかなか難しいと、県も幾らかは県単独で抱えております。そういう教員が、いわゆる病休代替の教員とか、いろいろそういうものに回ってきているわけでございます。それ以上に採用数を極端にふやすと、幾らかは考えていると思いますが、採用数が極端にふえまして、教員の年齢的なアンバランスを幾らかでも解消すると、そこまではなかなかこれは難しいんじゃないかと考えております。  以上です。 53 ◯二十番(古川利光君)[ 177頁]  その県教員の採用数の減少についてのコメントでは、少子化による児童・生徒数の減少と、定年退職者が少ないという、この二点が主なものなんですよ。だから、そういうのをすると、やっぱり何らかの方法で一生懸命やっている、先生になろうと燃えている子供たちを少しでも多く採用できるように、教育長にも努力していただくようにお願いをしておきたいと思います。(発言する者あり)  最後です、済みません。法制化に伴う学童クラブの学校施設の利用についてお尋ねしましたのは、福祉部に行くと学校の施設が開放してくれれば助かると言うし、学校に行くと、学校の教育委員会に来ると、十年も十四年も後まで使えないというのが空き部屋ですよという話があって、だれにどうすればいいかわからんのですよ。だから、きょうは特に今諫早市の学校で施設を開放することは、今十年か十五年のスパンではできないと。だから、そのことについては、福祉部の方でちゃんと対処をした方がいいんじゃないかというような、はっきりしたものをして、こういう学童クラブをなさっている方々が、やはりそれなりに対応しやすいように、ぜひはっきり所管をしてもらいたいというのがこの質問の趣旨でもあります。だから、そこら辺、立山教育長は大変人が優しいので、もう少し何とかしますよという気持ちでよく御答弁いただくので大変恐縮でもあるんですが、しかし、たまには「いや、それはできん。学校施設はもうできませんよ」と。「こことここはできませんので、これしかできません。しかし、運動場は貸しますから、そこにどうぞ福祉部なら福祉部で施設を建ててください」とか、そういうのをはっきり言っていただければ、次の段階に進めるわけですね。だから、そういう意味でどうでしょうか。(発言する者あり) 54 ◯教育長(立山 司君)[ 177頁]  先ほども申しましたように、計画の策定委員会をつくって検討をして、そしてそれを県に報告をしましてという、前段のいろいろな事務的なこともあるわけでございます。そういうものを本年度中には検討いたしまして、そして健康福祉部とも協議をしながら、先ほど言いましたような学校の範囲の中では対応できるところがあるであろうと私は思います。(発言する者あり)したがって、いましばらくお待ちいただきたいと思います。来年度には何とかそういう方向でいきたいと教育委員会としては考えます。(「終わります」「関連」と言う者あり) 55 ◯三十番(中島新司君)[ 177頁]  二十番議員に関連いたしまして、道路行政に対して質問させていただきます。  ダム周辺の周遊道路は、土師野尾ダムの側溝が相当もう詰まったところがあるわけです。そういうことで、関連で質問しておるわけです。それで、最前、堤議員の質問のときにもなにしたわけですけど、その土師野尾町が管理しておる周遊道路の分は立派にしているわけですけど、一キロぐらい貝津の領分のあるものですから、そこを市が単独でせよ、そこもですけど、やっぱり側溝のようなところの泥揚げの何のとは、なかなか町内管理ではしい得ないところもあるわけ、かなり詰まっておるところもあるから、早急にひとつそれを見て、担当をやって善処してください。  以上です。 56 ◯土木部長(中山英雄君)[ 177頁]  現地をよく調査いたしまして対処いたします。 57 ◯副議長(嘉藤 昇君)[ 177頁]  次に、十二番宮崎博通議員。 58 ◯十二番(宮崎博通君)登壇[ 178頁]  通告に従いまして質問をいたしますが、私の質問はごくごく簡潔に行います。しかし、答弁は誠意のある答弁をお願いいたしておきたいと思います。  それでは、質問に入ります。二点あります。  まず一点目、有喜川改修の現状と今後の計画についてであります。  次の点についてお伺いをいたします。  まず一点目、有喜川改修の目的。二番目、計画時期と計画されてから今日までの経緯。三番目、用地買収の状況。四番目、今後の計画についてお伺いをいたします。  二番目、津久葉公園グラウンドの整備とナイター設備の設置についてであります。  中核工業団地にあります津久葉公園グラウンドは、昭和五十八年十一月に完成し、貝津工業団地、山の手団地、中核工業団地に勤務する人々、それに貝津町、若葉町、久山町の住民の方々、あるいは子供会等と多くの人々の憩いの場として、またスポーツグラウンドとして愛用されております。しかし、完成後十五年を経過しているせいもあろうかと思いますが、傾斜が急で、グラウンド自体も荒れております。そこで、グラウンドの整備と同時に、勤務後の夜間も使用できるようナイター設置の設備をとの要望がありますが、当局のお考えをお伺いし、壇上よりの質問を終わります。                                 (降壇) 59 ◯市長(吉次邦夫君)登壇[ 178頁]  宮崎議員の御質問にお答えを申し上げます。  まず、有喜川改修の現状と今後の計画についてでございます。  まず、目的ということでございますが、これは昭和五十七年の長崎大水害のときに非常にはんらんしたわけでございまして、また、その後、平成二年、平成三年にも水害が発生をいたしております。そういったことで、河川改修事業の計画につきましては、昭和六十三年十一月に有喜地区の町内会の連合会からこの改修についての促進要望が提出をされまして、平成三年十月に県が改修計画案を地元に提示し、地元説明会を経た後、平成五年四月に県営による中小河川改修事業として新規に採択されたものでございます。  そういったことで、地域の皆様方の多大なる御協力をいただきながら、この事業は進められているところでございまして、改修計画といたしましては、有喜川の河口から中通バス停付近までの千七百五十メートルを改修する計画でございます。平成九年度末現在の進捗率は事業費ベースで三八・四%でございます。  この事業の進捗状況と完成等でございますが、進捗状況は三八・四%でございますが、この河川の排水能力は毎秒十から四十立方メートルでございますが、改修計画では九十立方メートルから百十五立方メートルと、約三倍程度に増大されます。安全度も三十年に一回程度の降雨量に対応できるというものでございまして、治水対策はもとより、地域の活性化に大きな効果が期待されるところでございます。  現在、用地買収及び家屋の移転補償などにつきまして事業推進を図っているところでございますが、この間、諫早農業協同組合を初め、関係各位の御協力によりまして、移転先もほぼ確保することができた次第でございます。また、今年度からいよいよ河口付近の本工事に着工する予定でございます。なお、完成時期でございますが、予算の関係もございますが、県の方では平成十七、八年ごろを目標にしているということでございます。  詳細につきましては、担当部長の方から答弁をいたさせたいと思います。  次に、津久葉公園グラウンドの整備とナイター設備の設置についてでございます。  津久葉公園のグラウンドは大小二カ所となっております。広いところはソフトボールを主体とした広場で、同時に二つの試合ができる広さを持っております。狭いところは、これまで各種スポーツの広場として整備するように計画をしておりましたが、現在までの実施はしておりません。理由といたしましてはいろいろございますが、主には平成八年度までは新しい公園整備を各地に実施していたため、優先順位の関係から、既存の公園についての整備は通常の維持管理程度にとめていたためでございます。現在新規の公園整備もおおよその完了を見ましたので、緑の基本計画策定に向かって、既存の公園及び将来に向けた緑の保存と公園緑地の再整備のための現状調査と、公園整備計画の基本的なものについての策定準備を実施しているところでございます。今後はそれらを踏まえて、緑の保存と公園緑地の整備を検討してまいりたいと、そのように考えておりますので、御理解いただきたいと存じます。  なお、その他の部分につきましては、担当部長、教育長の方から答弁をいたさせたいと思います。                                 (降壇) 60 ◯土木部長(中山英雄君)[ 179頁]  有喜川の改修の件でございますが、改修の目的は、先ほど市長が答弁したとおりでございます。今用地交渉の状況でございますが、一応河口から国道二百五十一号までは二十三戸地権者がいらっしゃるわけですね。二十三戸のうち、十九戸はすべてもう完了でございます。そしてあと四戸につきましては、二戸はほぼ承諾をとっておりまして、あと二戸につきまして今交渉中でございます。  今後の計画でございますが、河口の二百五十一号から上の中通のバス停、山崎酒店ですかね、あそこまでの河川改修につきましては、今年度中に地元説明会を開きまして、来年度から用地買収に入るということを県の方で聞いております。この事業につきましては、非常に地域の方々の多大なる御協力をいただきまして、また、県とうちの市の用地課と一体になりまして一生懸命頑張っているところでございまして、今後もこの事業については非常に県も多大なる力を入れているところでございますので、今後私たちも一緒になって頑張っていきたいと思っております。  以上です。 61 ◯生活環境部長(佐原良之君)[ 179頁]  市長からも答弁がありましたが、現在、公園等の現状調査と諫早市の緑の基本計画づくりの準備を進めておりますので、公園緑地の整備については、総体的に、その基本計画を策定してから本格的整備を実施したいと思っております。ただ、スポーツ広場を利用する人たちに支障を来しているとのことですので、当面通常の維持管理の範囲内で広場の整備を図り、なるだけ支障なく利用ができるようにしたいと思います。  ただ、ナイター設備の設置についてですけれども、現在諫早市が設置する公園の中にナイター設備を有する広場は整備をしていないのが現状であります。したがいまして、ナイター設備の設置については、教育委員会管轄となっておりますので、教育長に答弁をと思っております。  以上でございます。 62 ◯教育長(立山 司君)[ 179頁]
     ナイター設備の設置につきましてでございますが、諫早市内で設置しておりますのは、小学校の運動場で三校ございます。それから中学校の運動場では七校ございます。このグラウンドには設置をし、そして夜間も開放しておるところでございますが、市営野球場、それから小野の市営ソフトボール場、ここにはまだナイター設備は設置いたしておりません。そういうことなども踏まえながら、総合的に考えて検討をしていきたいと考えております。  以上でございます。 63 ◯十二番(宮崎博通君)[ 179頁]  再質問をいたします。  まず、津久葉公園のグラウンドの件でございますが、この津久葉公園グラウンドの公園全体の所管はどこですか。 64 ◯生活環境部長(佐原良之君)[ 179頁]  平成四年に教育委員会との協議をしているわけですけれども、所管そのものは公園設備は公園設備でございますけれども、教育委員会で所管をするというようなことで、あと管理について教育委員会と言っておりませんので、緑化公園課で管理は見ていくというふうにされております。 65 ◯十二番(宮崎博通君)[ 179頁]  所管は緑化公園課で、管理は教育委員会ですか。(「いや」と言う者あり)反対かな。(「反対」と言う者あり)反対。公園のグラウンド、公園自体の管理と所管が何で違うんですか。 66 ◯生活環境部長(佐原良之君)[ 180頁]  そこいらはちょっと定かではないんですけれども、ナイター設備等のことがあって、多分そういうふうに変わったんじゃなかろうかと理解をしております。 67 ◯十二番(宮崎博通君)[ 180頁]  何で部長、ナイター設備の問題は、実は私が平成三年九月定例会で最初の質問をしております。そんなら所管が変わったのはそれからですか。 68 ◯生活環境部長(佐原良之君)[ 180頁]  変わっているのが平成四年からですから、それからだと思います。 69 ◯十二番(宮崎博通君)[ 180頁]  公園の管理と所管が別々ということは、ちょっとおかしいと思うんですよ。実はこの問題については、平成三年九月定例会で質問しております。そのときの市長の答弁、当時は野田市長ですけれども、「津久葉のグラウンド、公園の整備でございますが、指摘のとおり、現在のグラウンドの勾配が少し強過ぎるという点もございます。ナイターの問題もあります。テニスコートとかそういうものがありますが、現在、中核工業団地が三千八百名の方々の従業員もおられる。BVL計画もあるということで、タイミングが来ましたので、これについて、土師野尾ダムのところにスポーツ施設的なものをつくっていただいております。関連するものをいろいろ考えて、そして、久山町、貝津町、若葉町の住民の意向も大体、津久葉町を整備することによって、ナイター施設を真津山小学校でなくてもよいというような意見も聞いておりますので、従業員の多い地域のために来年度どのようにすべきかという点について、第一歩を踏み出していきたいというふうに考えております」、これが平成三年九月の定例会のときの答弁でございます。  それから、先ほど「平成八年度まではいろんな公園の整備をしてきた。それで、順番があったから津久葉公園の方がおくれました。それで今から緑化何とかについてあるから検討していきたい」という答弁でございますが、実はこの津久葉公園のグラウンドの整備とナイター設備については、先輩議員であります石崎議員も平成四年十二月定例会で質問をしていらっしゃいます。このときの市長答弁でございます。「これは現在、公園整備の部課と、それから教育委員会の体育保健課と鋭意検討中でございます。今の公園の斜面が非常に斜めになっておる、傾斜化になっておるのを平面化する問題を加えて、これからBVL計画等もありということから、それらの利用方法を決めて、六年度をめどに事業化をしたいというふうに考えておるというふうに聞いております」。平成三年九月定例会では、「何とか今年じゅうにやりたい」という答弁、それから平成四年の答弁では、「平成六年のうちに何とかしたい」という答弁。  それと同じ平成四年十二月定例会の石崎先輩議員の再質問に対する、今の助役、当時の山口教育長の答弁です。「津久葉公園のグラウンドにつきましては、今年度から教育委員会が担当しようということに話はなっておりましたが、まだ現在まできちっとしたところまではいっておりません。しかし、津久葉公園のグラウンドは今年度中に、体育保健課長の言葉をかりれば、草一本も生えないように整備をいたしたい、こういうふうに申し上げております。なお、あとナイターの施設整備とテニスコートの整備がございますが、平成六年度にナイターを考えてみたいというふうに考えております。ナイターの設備も、なかなか皆さんの御意見その他もございまして、いろいろと周りを整備していかないと簡単にいかないなあという気はいたしますが、御協力のほどをよろしくお願いいたします」。  それともう一点、同じ教育長の答弁、「実を言いますと、この議場で部長から教育委員会にお願いしますというお話で、私先ほど答弁申し上げましたようなことを申し上げたわけですが、実はこれの計画につきましては、草一本という言葉を申し上げましたが、そのくらい意気込みを持ってやりますよと。スポーツトラクターを実は私たち今年購入いたしまして、各学校、あるいはそれ以外の公園等も整備を一生懸命やっている」云々ということがありますが、最後に「ナイター設備につきましては、教育委員会がこれまでずっと学校の夜間照明は整備を進めてまいりました。中学校をそれぞれやってまいりまして、それ以外に、本野地区に中学校はございませんので、本野地区、それから小栗地区のみはる台小学校、あと私の頭の中には真津山地区に一つ整備しなければならないというのが残っていたわけでございます。で、これを真津山小学校でするとグラウンドは狭いですよと、それから周りに住宅が張りついておりますよと、これをどうするのかという課題が実は残っておりましたので、ここに津久葉公園の方で平成六年度にも計画をいたしましょうということで私申し上げたところでございます」と、このように平成四年十二月定例会で、今の助役、その当時の山口教育長は、「平成六年度に計画をする。」というふうに答弁をなされております。それがいまだに計画もされておりません。  実は私、きょう朝から津久葉公園に行ってまいりました。そうすると、草はぼうぼうですね。それと、ソフトボールができるようにバックグラウンドは二つありました。バックネットは寂しそうな姿でした。助役、平成六年度から現在まで野放しと、これはどういうことですか。 70 ◯助役(山口利男君)[ 181頁]  今、会議録をお読みいただいたんですが、その当時を思い出しながら聞いておったんですが、おっしゃるとおり、あの津久葉公園のグラウンドは、実は教育委員会が所管をせよという話があったわけです。しかし、どうしても法的に教育委員会が所管するべきものではないというのが結論だった。その議会までは、そういうようなことだったんですけど、ずうっと継続すると。だから、現在、私の頭の中には教育委員会が所管しているとは思っておりません。しかし、それを活用するというときに何をするのかと、草ぼうぼうとしているじゃないかという地域の方々から、あるいは中核工業団地の皆さんがあれをもっと立派にして活用するようにしてください、本当に教育委員会は草を刈りに行きました。それで、あそこにどういうふうに活用するかというのを教育委員会の役割と私は頭の中に残っております、その当時。それで、中核工業団地の皆さん方が庭球コートをつくったらどうかという話もありました。いや、打ちっ放しも必要だという話もありました。いろんな御議論があったわけですが、教育委員会でその当時十一コートぐらいの平面図もつくってみました。あるいはソフトボール場の夜間、あそこの真津山校区の中は、実はいまだに西諫早中学校を除けば、旧真津山校区には照明が一つ要ると、中学校区に一つずつ夜間照明をずっとつけていったわけです。そうすると、真津山が一つ不足すると私は現在もそう思っておりますが、そういう過程の中での答弁というふうになったと思っております。しかし、御承知のように、六年までにはそれを実際に実施するまでには至らなかったということを思っております。 71 ◯十二番(宮崎博通君)[ 181頁]  苦しい立場だと思うんですが、まず、公園が教育委員会の所管だということがおかしいと思うんですよ。恐らくナイター設備を今まで学校を中心に整備をしてきた。そういう意味では、ナイター設備をつくった場合には、恐らく教育委員会じゃなかろうかということで、教育委員会の所管ということになると思うんですが、やっぱりそうじゃなくして、やはり公園は公園としてナイターをつくろうが何をつくろうが、やはり整備をして管理していかにゃいかんと思っております。  平成三年からもう七年たって、今の現状は人口も青葉台もできましたし、久山団地の方も入居してきましたしね、それと市長たちはよく外に行ったときに、諫早市の工業出荷額が佐世保市を抜いて二位になったと、こういう自慢話もされますよ。やはりあそこから中核工業団地を初め、貝津団地から、やはり法人税とか所得税とか、ここら辺はたくさん入っていると思うんですよ。そういう意味では、もうそろそろ本気になって、やはり従業員の福祉のために、ひとつ思い切って、財政難ではございましょうが、税金が返ってくるわけですから、そういう意味では、この当時は野田市長ですけれども、新しい吉次市長の所見を伺っておきたいと思います。 72 ◯市長(吉次邦夫君)[ 181頁]  この公園はもともと都市公園でございます。今、恥ずかしいことでございますが、過去の議会での御議論をいろいろ御質問ございました。私も教育委員会で所管しておる、あるいは生活環境部で維持管理をやっておるとか、何かごちゃごちゃ私の方も答弁いたしておりました。私自身が恥ずかしい思いをいたしました。これはきちっとしなければなりません。私も市長になりまして、こういった所管の関係についてお互いにやりとりをするというのはみっともない話でございます。  ですから、どうしてこんなのを早く私の方に話ができなかったのか、あるいはまた、所管部で、あるいは教育委員会でそれぞれが整理をして、所管はきちっとすべきである。そしてやるべきところはやる、それが新しい市政の流れでございます。おっしゃるとおりです。  ですから、今の先生の質問をいろいろ聞いておりまして、私自身が非常に恥ずかしい思いをした。ですから、この辺は私がきちっといたします。所管を含めて、その整備につきましても、私が責任持ってやりたいと思います。  以上で御理解をいただきたいと思います。 73 ◯十二番(宮崎博通君)[ 182頁]  涙が出るようにうれしい言葉で、ありがとうございます。期待をいたしております。  次に、有喜川改修の件でございますが、有喜川改修の目的は、市長及び部長が答弁されましたように、災害防止と、それから地域の活性化のためと二点あろうかと思っております。用地買収もほとんど終わって、そして地元説明会を開いて、来年からですか、下の河口の方から着工するということでございますが、平成三年に計画をされて、そして平成五年に県に採択をされて、用地買収かれこれで長くなって、今現在やっと着工されようかという状況でございます。今までの関係各位の御努力に感謝を申し上げたいと思っておりますが、今からが実は正念場でございまして、ちょっとつかぬことをお伺いしますが、有喜の中学校のそばの福祉村ですかね、あそこら辺に福寿園を中心とした病院、高齢者用の施設とかいろいろありますね、あそこの家庭雑排水はどこに流れておりますか。 74 ◯健康福祉部長(田中司郎君)[ 182頁]  その雑排水は共同汚水浄化槽でございます。その浄化槽で十分浄化しながら橘湾の方に流しております。それは福祉村が設置されるときに漁協とも十分協議済みで、今そのような状態で流しているところでございます。  以上でございます。 75 ◯十二番(宮崎博通君)[ 182頁]  私はまた川かと思ったら海やったですか。私が小さいころはあそこの下でよく泳いでおったんですが、最近は泳げなくなったようでございます。その原因が全部あそこの福祉村関係だとは思っておりませんけれども、多少の関係はあるのかなと思っておりますが、有喜川の改修のめどがついたということで、恐らくきのうも先輩議員の中村両先輩議員から有喜地区振興計画について話がありましたが、有喜の皆さんたちは、恐らく、さあこれからいよいよ有喜地区振興が始まるのだと思っていらっしゃると思います。  というのは、今までの有喜の地元の人たちと話をする中で、有喜にいろんな施設をつくってくださいとお願いをしますと、当局の返事は、「いろんな品物をつくったり、工事、事業をすると有喜川に全部水が流れる。雨が少し降ったらすぐ災害になりますから何もできませんよ」と、こういう当局からの答弁がいまだに頭にあるんですよね。そういう意味では、この有喜川の改修ができれば、今まで我慢したいろんな事業がとんとん拍子に進むんじゃないかというふうに期待をされても仕方ないと思うんですよ。  今、海岸環境整備ということで、有喜川の河口、神社の先の方に松里町の方に「ぼくらの海岸」という海水浴場を今整備されておりますね、そこは本当は石原なんですね。それを無理して今砂を入れて遊び場にしているわけですが、この有喜川の汚い水がそこまで行くとは言いませんよ、堤防がありますからね。しかし、将来的には有喜川の水もきれいにせにゃいかんと思っております。  そこで、改修に着工してから完成するのが平成十七年か十八年と、そうすると、完成するまであと七、八年あるわけですね。その間、今までの理論でいけば何もできんとかなという気がするんですが、そうじゃなくして、やはり有喜地区振興計画によりますと大きな事業なんです。だから、今から一つずつ予定をして、そして住民の皆さんと話をしながら、いろいろなものをやっていかんといかんかと思っております。  私の方は二点だけ早目にお願いしたいことがあります。  まず一点は、やはり川をきれいにする。川がきれいにならないと海はきれいにならんわけですから、そういう意味では、漁業排水事業、あるいは農業排水事業ですね、ここら辺の採択を早くやっていただいた方がいいんじゃないかと思っております。それが一点。  それと、きのうの両先輩議員の質問を聞いておりますと、有喜を住みよくする会ですか、そこから早速有喜の出張所も含めたふれあい広場的な、ふれあい会館的なものをつくってほしいという要望があっているようでございます。もう既に小野のふれあい広場が、ふれあい会館が完成をしました。そういうことになりますと、これもせっかくの有喜の人たちの要望でございますので、きのうの答弁を聞いていますと、財政的に厳しいと、あるいは順序があるよということでございますが、この件につきましても、やっぱり今から計画をされて、なるだけ早い時期にお願いができんかなという、この二点を実は要望したいわけですが、これについてどのようにお考えなのか、答弁をお願いしたいと思います。 76 ◯市長(吉次邦夫君)[ 183頁]  昨日も御答弁申し上げましたが、漁業集落排水事業、それから農業集落排水事業、有喜の本町の方は漁港の集落排水事業だというふうに思います。また、中通、天神ですか、そちらの方は農業集落排水事業だと思いますが、私どものそういった集落排水事業の計画の中でこれだけは御理解いただきたいと思いますが、どちらかといいますと、諫早湾関係の問題がございます。その水質の汚濁をできるだけ防止したいということで、できればそちらの方を優先して取り組んでいるところでございますので、時期的にはあとまたそちらの方がたしか四カ所か、そのくらいあると思います。そういったことで、その後にこちらの方に取りかかりたいということでございますので、そういう意味では、あと五、六年はかかるんじゃないかと思っております。いずれにいたしましても、そういった計画を立てて取り組んでまいりたい。  それから、現在の出張所を公民館を中心に出しまして、住みよい有喜地区をつくる会ですね、そちらの方からも要望が参っております。この辺はきのうも答弁申し上げましたが、全体的な市の財政の状況とか、あるいはまた、有喜地区のそういった状況も見ながら、将来の計画としてどうした方がいいかということを今の段階から折々検討すべきじゃなかろうかなということでございますので、当然その辺は我々頭に入れながら、今後取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 77 ◯十二番(宮崎博通君)[ 183頁]  しつこいようでございますが、有喜地区の人たちですね、さっきも言いました福寿園を中心とした福祉村構想については、もう漁協の方とも話がついたということでございますが、恐らく市の発展のため、あるいは市からのお願いということもあったろうと思うんですよ。それで、やはりいろんな我慢をしながら同意をされたと思っておりますし、「ぼくらの海岸」についても、あそこは一番子供たちが遊びやすい場所なんです。そこも、やはり気持ちよく引き受けていただいた。問題は、その有喜川改修によって移転を余儀なくされた方たち、この人たちも、諫早市に出てこられた方もいらっしゃいますけれども、やはり有喜地区発展のためということを頭に入れながら、そして、有喜地区を離れたくないということで昔の支所のところですか、あそこに何軒か固まっていらっしゃいます。やはりそういう人たちの苦しみといいますか、有喜地区を住みやすくしたい、あるいはきれいにしたいということもあって、今までのいろんな施策ができたということも考慮に入れてもらって、何とか住民の人たちの意見というのを取り入れてほしいと思います。このことを要望して終わります。(「関連」と言う者あり) 78 ◯二十五番(堤 勝義君)[ 183頁]  今、宮崎議員からナイターのことで話があって、市長から所管がきちっとしていないのでということで、反省を込めて厳しい態度をとられましたので、せっかくでございますので、中核工業団地の場合、似たようなところが、ほかにも公園がございます。下のコンピューターカレッジから下にずうっと市が管理する道路がございますね。高速道路の管理は国ですから、国が一年に一遍か二遍管理を、繁茂したのはきちっとしております。しかし、恐らく市道だろうと思うんですけど、市道に面したところが荒れ地になっております。これは恐らく中核工業団地ができてから一回も刈ってないんじゃないかと思います。さらに、全然目が行きとどいていない。企業が利益を追求しよって、自分たちがするさという、そういう感覚はないかとは思いますけど、したがいまして中核工業団地の場合はもう少し目を向けてもらって、管理の面から、自分たちの考えの中から抜けている部分があるんじゃないかと思いますから、ひとつこのグラウンドとあわせて、もう一回見直していただきたいと思います。  以上でございます。 79 ◯副議長(嘉藤 昇君)[ 184頁]  答弁はございますか。 80 ◯市長(吉次邦夫君)[ 184頁]  私も一昨年でしたか、この中核団地のことを含めて、実は地域整備公団の方にあいさつに参りました。そのときにその辺の団地の整備について、これは雑談の中でございましたが、向こうの方からもそういった雑草が生えていたというのをちょっと聞きまして、その後、これは商工部の方でしょうかね、で何か刈ったという話も聞いております。おっしゃるように、その辺の所管が地域整備公団で整備されたものでございますから、その所管は商工部になるかどうかでしょうけれども、でき上がってしまえば、市道は、これは土木の方で管理するわけでございます。だから、そのほかの団地の空き地とかなんか、そういったものは市の所有ということになりますと、商工部の所管かどうか、その辺の土地の所管、管理、確かに先ほども宮崎議員がおっしゃいましたが、グラウンドを含めまして、維持管理といいますかね、整備、そういったものが少し市の方もきちっきちっとしてないなというふうに、これは私が反省をいたしております。  ですから、その辺を私もきちっと見直しをして、お互いの部がざっくばらんな話をして、そしてさっきからも教育委員会だどうのこうのとか言っておりますけれども、そうじゃなくて、一本化してきちっとしなければならない。例えば、商工部の所管だとか土木部の所管、あるいはまた、生活環境部の所管とか、そういったものが分かれるかもしれませんけれども、それはそれで分かれたにしても、その管理をきちっと責任持ってやるといった姿勢が必要ですし、またそうすべきだと私は思っております。その辺を含めて、もう一回中核団地のことにつきましては内部で十分協議をいたしまして、きちっといたしたいと思っております。  以上でございます。 81 ◯副議長(嘉藤 昇君)[ 184頁]  しばらく休憩いたします。                 休憩=午後三時二十八分                 再開=午後三時四十三分 82 ◯議長(北浦定昭君)[ 184頁]  休憩前に引き続き会議を開きます。  なお、午後四時になりましたら、時間を延長いたします。  次に、二十四番石丸五男議員。 83 ◯二十四番(石丸五男君)登壇[ 184頁]  さきに通告いたしておりました事項について、順を追って質問いたします。  まず、市庁舎の改修と新庁舎建設についてであります。  改修、補修を行うに当たっての市庁舎の老朽度調査結果については、さきの六月議会の野中議員の質問で明らかになりました。今回、その質問に対する総務部長の答弁を私なりに整理しながら、質問を行ってみたいと思います。  部長の答弁では、本館は昭和三十五年に建築され、三十八年が経過し、雨漏りの原因である屋上防水の傷みがひどい。外部はクラックが見られ、腐食が発生、電気、管、空調設備についても、老朽化、あるいは容量不足が進んでいる。  第一別館は、土木部、都市整備部のところで、昭和四十八年に建築され、二十五年が経過し、屋根のさびがひどい。電気、管、空調設備は老朽化が進んでいる。床は、はりの傷みによる振動が大きく、強度不足で、大規模な補強工事が必要である。  別棟の食堂、公用車の部分は昭和三十五年に建築され、三十八年が経過し、シロアリの被害がひどく、大規模改修及び建てかえが必要である。  第二別館は、商工部、生活環境部、農林水産部、教育委員会の棟でありますけれども、通称タジマ棟で、昭和三十八年から三期に分けて建築され、三十五年が経過、鉄骨部は支持力が小さく、コンクリート強度は予想以上に劣化し、想像以上に建物の耐久度が少なく、クラック、雨漏りが発生。電気、管、空調設備は老朽化が進み、全面的な改修が必要であるというふうになっているのであります。  この答弁を聞きまして、私も、また多くの市民の方も、改めて市民のシンボルであります市庁舎の老朽度を知らされ、それこそ心を痛められたであろうと推察いたします。  そこで、市庁舎の改修工事の総工費は幾らぐらい必要と考えられているのか。また、老朽度、安全度を加味されて、補修、改修工事を行われるのでしょうが、その時期、予定年次と工事箇所、工事内容を示していただきたいと思います。  二点目は、市長室の安全対策についてであります。  人間は、自分の安全対策については細心の注意を払いますが、他人の安全対策については、果たして、適切に対応できるだけの準備、体制があるかとなれば、率直に言って、極めて不十分だと言わざるを得ないのではないかと思います。さきの阪神大震災後、にわかに危機管理の問題や、セキュリティーの重要性がクローズアップされてきました。そこで、現在の市長室の危機管理は不十分だと思いますので、改修工事を行う際には、何よりも優先して行うという考え方がないか、お尋ねをいたします。  三点目は、新庁舎建設に向けての協議状況、つまり、毎年の基金上積み額の目安、建築に向けてのプロジェクトチームの編成、建築方法についてであります。  一九九五年、平成七年七月五日に、市庁舎等建設基金の設置が行われ、一般財源で六億円が積み立てられました。その後、今年三月議会で、市庁舎等建設基金が諫早市庁舎建設基金に改められると同時に、毎年度基金として積み立てる額は予算をもって定めるとなっており、しかも、繰りかえ運用も可能となっています。そこで、今後、基金積み立てはどのように行われていくのか、お伺いをいたします。また、建設に向けての協議状況と、プロジェクト編成の時期について示してほしいと思います。さらに、建築方法については、現在の財政状況と図書館や体育館の完成時期などを勘案しますと、近々にということにはならないでしょう。しかし、仮に建設場所は現在地であると確定した場合は、おのずから建設方法の選択肢は広がると思います。  私は、例えば、老朽度がひどい第二別館、通称タジマ棟や第一別館を解体し、新図書館建設により空階となった市民センター三階を利活用する、あるいは新図書館の空きスペースの活用を図ることにより、行政サービスに支障を来すことなく建設可能と思うからであります。建設方法をどのように検討されているのか、お伺いをいたします。  質問の二番目は、諫早湾干拓事業の管理用道路の利活用と、長田バイパス及び農免道路の事業促進についてであります。  昨年の六月議会で、潮受け堤防全長七千五十メートル、幅十メートルの管理用道路を一般道路として利用するとの案が再浮上をしていますが、これが可能になりますと、遠くは佐賀県、近くは北高と島原半島を最短距離で結ぶ諫早湾横断橋りょう道路になることにより、地域経済活性化に連動するとの期待もあるようですので、「車両を通行可能とするための工事費が、今後どのくらい必要か関係省庁に尋ねたことがありますか。」との質問を行いました。その際、市長は、「潮受け堤防の管理用道路を一般道路として利用することについては、まさに県全体で見れば、非常に交通のアクセスがよくなるということで、一つの夢あるプランと思います。私もこれについてはできるだけ国、県の方にお願いをし、そういった活用をしていただくことについて、前向きに対応してまいりたいというふうに考えているわけでございます。」との答弁をなさいました。  さて、今月二日の新聞報道によりますと、先ほどの堤議員に対する市長の答弁の言葉をかりますと、タイミングを慎重に図った上で、「諫早市など、一市八町や議会、農協など、三十八団体が潮受け堤防に設置される管理用道路の一般開放を求めて、県知事、あるいは県議会議長に要望書を出した」という報道がなされました。「要望書によると、今年度工事が完成する国営干拓事業の潮受け堤防の管理用道路を、高来町金崎の国道二百七号と吾妻町平江名の国道二百五十一号を結ぶ連絡道路として、一般車両に開放することを求めている。両町は国道を走れば約二十二キロだが、堤防は約七キロ」と、そこで諫早市の吉次市長は、「島原半島を初めとする地域の豊かな農産物の出荷ルートや、諫早市街地の慢性的な交通渋滞の緩和、有明海沿岸の地域間交流の拡大、雲仙・島原観光地へのアクセス改善の面からも期待が大きい」という要望書を出され、知事は、「かねてから内部でも検討しており、一般利用ができるよう国に働きかけたいと答えられた」というふうになっていますし、「この一般車両通行のためには、農林水産省の承認をとった上で、道路使用をするための舗装などの工事が必要となる」となっています。  そこで、今回改めて大型貨物車両の通行も含めて想定した場合、最低でも北と南にある排水樋門の補強、道路全体の安全対策のための補強設計及び構造工法が必要不可欠と思いますが、この総工費は幾らぐらいになっていくのか。あるいはまた、市の負担額はどれくらい求められるのか、お伺いをしておきたいと思います。  二点目は、仮に管理用道路の車両通行が実現しても、国道二百七号長田バイパス、小長井から本野、そして大村までの農免道路との連動などの事業促進が実現しないと、今まで述べたような利用効果というのは、半減をするのではないかというふうに思っていますので、事業進捗の現況と見通しについて、お伺いをしておきたいと思います。  質問の四番目は、新体育館建設とスポーツ振興についてであります。  今年三月議会に、新体育館建設調査研究事務費五十万円が計上されたことと、市長の、図書館の次には体育館建設を行うとの表明を受け、しかも、二〇〇三年の全国高等学校総合体育大会・インターハイの諫早市における開催競技種目が、バスケット女子、柔道、重量挙げ、アーチェリーと決定される中で、この体育館建設が議会の一般質問として多数取り上げられるようになりました。  ことしの三月議会では、古川議員、野中議員がこの点について質問をなされています。それに対して答えられました市長答弁を、私なりに整理してみますと、現体育館は開館して三十年が経過し、床面積、観客席、駐車場が非常に手狭となっている。そこで、新体育館は、子供から大人まで、市民のみんなが楽しむ生涯スポーツの場、県央都市にふさわしいスポーツ大会、イベント開催可能な体育館を建設したい。今後は、場所、駐車場も含めた規模、機能などについて、競技団体の代表有識者で組織する協議会を発足して、調査研究を行うということでありました。そこで新体育館建設協議会を発足し、どのようなメンバーで、どのような協議を現在行われているのか、お伺いをしておきたいと思います。  二点目は、場所の決定、設計、建築ということを勘案しますと、どんなに遅くとも、市制六十周年までには建設場所及び規模を含む経費が決定されると受けとめていいのか、お伺いをしておきたいと思います。  三点目は、繰り返しになりますが、市基本計画の中のスポーツ・レクリエーション施設の充実の項では、「スポーツ・レクリエーションの拠点づくりとして、大規模なスポーツ大会や各種イベントの開催できる多目的な新体育館の建設を図る」となっていますが、規模、機能としては記述のとおりと理解していいのか、お伺いをしておきたいと思います。  四点目は、スポーツ振興についてであります。  この点についても、さきの三月議会で林田議員の方が取り上げられていますが、市長はそれに対して、「競技力向上対策事業として種目を指定をして、中学、高校生、一般の強化対策を行っています。県代表で参加する選手などには、奨励金を支給しています」との答弁がなされたところであります。  そこで、特徴ある諫早のスポーツ創出に向けて、現在特に強化をされている種目、スポーツ人口のすそ野を広げるために行われている施策について、お伺いをしておきたいと思います。  質問の五番目は、地域、国際交流についてであります。  本市では、一九八一年に島根県出雲市、岡山県津山市と友好交流都市提携、一九八六年にアメリカ合衆国アセンズ市と姉妹都市提携、また一九九一年には、中華人民共和国福建省しょう州市と友好都市の提携を行っていますが、それぞれの交流の現況を、いわゆる行政、あるいは民間団体を含めて、お伺いをしておきたいと思います。  次に、今後の交流のあり方として、私は、子供と民間交流が中心になるべきと思いますので、そのような計画が現在あるのかどうか、お伺いをしておきたいと思います。  質問の六番目は、南部土地区画整理事業についてであります。先ほどの、古川議員の質問に対する答弁で明確になったというふうに思いますが、せっかくの機会でありますので、お伺いをしておきたいと思います。
     それは、市の基本計画では、「土地区画整理事業による良好な居住環境の創出と、都市防災性の向上を図るために事業を実施する」との強い決意がなされていますけれども、まさに本音でそのように受けとめていいのかということであります。  二点目は、市長は今月に入って、関係住民との対話を行われていますが、どのような感想を持たれたのかということであります。また、私は今年三月議会で、この区画整理事業についても質問をしております。そこの中では、「今日、行財政改革ということであり、公共事業の見直しと削減、そして時のアセスメント、事業計画はあっても事業着手時期が明確でないものについては、事業の断念、撤収を図るべしということであります。この区画整理事業も補助事業とのかかわりもあり、関係住民の理解と協力を得られないと断念しなければならないということも想定しなければならない、予断を許さない状況に今日あるのではないかというふうに思っていますので、所見をお伺いします」という質問を行いました。これに対して市長は、「南地区の土地区画整理事業は、平成七年度に建設省から新規採択を受けまして、三年を経過したところでございます。国の行財政改革との関係もございまして、低迷地区は厳しい立場になっております。したがいまして、平成十年度は事業実施に向けた接点を見出し、判断をしなければならないのではないかというふうに考えているわけでございます」との答弁をなされましたが、この関係住民の方とお話しをする際には、できること、できないことも含めて、今言ったような質問の関係についても率直に現況の説明をされ、理解を求めようとなさったのかについても、お伺いをしておきたいというふうに思います。  三点目は、過少宅地居住者の方、あるいは高齢者及び虚弱者の方、ひとり暮らしの方々に対しては、安全、安心、快適、つまり住と心のケアも含む複合住宅化づくりが肝要であると思いますが、このようなことについては検討されているのか、お伺いをしておきたいというふうに思います。  質問の七番目は、西部開発地区における住宅建設についてであります。  バブル崩壊後の一九九一年から今日までの日本の経済成長は、限りなくゼロ%台で推移し、出口が見出せていないのが実情であります。最近発表されましたGDPの見通し、本年度は、マイナス三・三%と経済企画庁が公表をしたのであります。このような状況で賃金アップもままならならず、退職金、年金も見通しが暗くなる一方が現実であり、住宅購入力も低下しているのであります。この住宅建設は、きょうよりも明日は必ず豊かになるという経済右肩上がりの神話時の計画でありましたので、今日時点で、多少の計画修正が行われるのが当たり前という認識を持ちながら、以下お尋ねをします。  まず、二千戸住宅建設の需要見通しについてであります。このうち七百戸は、県市営住宅、住宅供給公社が建築するとなっているようですが、それぞれの建築戸数は確定しているのかであります。また、市営住宅建築費はどれぐらいと試算をしているのかであります。  二点目は、土地予定分譲面積は六十五ないし七十坪で、坪当たりの分譲価格は約三十万円と言われますが、面積及び価格に変更はないのか、お伺いをしておきたいと思います。  後で議長よろしくお願いしたいと思いますが、今から質問の三番目に入ります。  質問の三番目は、二〇〇〇年・市制施行六十周年記念事業についてであります。  私は、二十世紀から二〇〇一年の二十一世紀を迎える世紀の節目に、市制六十周年が到来するものですから、通過点である五十五周年や六十五周年とは一味違う意味を含めて六十周年事業があってもいいのではとの考えを持っていますので、以下お尋ねをいたします。  まず、現在どのような協議が行われているのかお伺いします。  二点目は、対話の市制、市民主役のまちづくりの一助として、記念式典以外の多彩なイベントについては、市民応募型の事業委員会を設置して、例えば、外から見た郷里諫早への提言、六十歳や九月一日が市制施行日ですから、誕生日言いたい放題や、二十一世紀諫早スポーツ創出大会、諫早の文化芸術のアイデンティティーを高める大会など、多彩な催し事をそんなに経費はかけないで行うことができるのではないかというふうに思います。世紀が変わろうとする中で、新たな諫早づくりへの決意を、全市民が高める機会としようという思いを込めて、どのようになさるのか、お伺いをしておきたいというふうに思います。  以上で、壇上からの質問を終わります。             (降壇) 84 ◯市長(吉次邦夫君)登壇[ 188頁]  石丸議員の御質問にお答えを申し上げます。  まず最初に、市庁舎の改修と新庁舎建設についてでございます。  市庁舎の改修につきましては、昨年の建物調査の結果を詳細に検討いたしましたところ、改築、改修をあわせた対策が必要であるというふうに考えております。調査結果から、本館は、建築後三十八年を経過いたしておりますが、構造的には、設計当初の強度を保っておりまして、一部補強工事は必要でございますが、建築基準法上も問題なく、十分使用できるということでございます。  第一別館は鉄骨づくりで、建築後二十五年を経過しております。床のたわみがひどく、強度不足で、新耐震設計による構造補強が必要でございます。また、屋根はさびにより雨漏りが発生している状態で、ふきかえが必要であるというふうに思います。  別棟は、建築後三十八年を経過いたしております。木造建築のために、シロアリ被害による柱、はり、壁、銅縁の損傷がひどく、建てかえが必要であります。  第二別館は、軽量鉄骨づくりと、鉄筋コンクリートづくりとの混合建築物でございまして、建設年度は昭和三十八年、昭和四十一年、昭和四十七年でございまして、当初から三十五年を経過しております。屋上防水の傷みがひどく、外壁はクラックや鉄筋の爆裂、雨水の進入による膨れなどが発生いたしております。床は多数剥離が見られ、電気、管、空調設備等は容量不足や老朽化が進んでおります。また、鉄骨づくり部分において、軽量鉄骨材を使用しており、外壁の剥離による漏水のためさびが進行しており、一部の柱は支持力が小さい状態で、大規模な構造強化工事が必要でございます。鉄筋コンクリートづくり部分では、コンクリート強度が不足している箇所があります。補強工事では、基礎、柱を除き、そして、全体的にこの外壁とか内壁、床、天井、電気、管設備を解体、撤去した上でこの柱、はりを補強し、新たに鉄骨の筋交いプレスを入れたり、あるいは窓を部分的になくして壁をつくり、そしてまた、外壁、内壁、床、天井、管、そういったものをつくり直していくという補強、補修の場合には、大規模な工事になります。いわば、結局は建てかえた方がいいと、ざっくばらんに言いますと、これを補強いたしましても、もうみんな取り外して、はりと基礎だけを残してやるんですから、むしろ手間暇かかりますので、建てかえるのと同じになるというふうな感じでございます。しかも、大規模な補強工事におきましては、技術的にも大変難しく、事務室の移転とか、外壁及び内壁の撤去、復旧、柱、はりの補強も考えると、結局工事や工事費及び耐用年数から見ても、ほとんどメリットがないということが言えます。  このようなことから、本館は現状のままで改修を行い、第一別館、別棟、第二別館を統合して、新別館を建築するのが最もよい方法ではないかというふうに考えております。建設の事業費は三十億円ぐらいと考えておりまして、本館の補修工事を行う時期及び箇所については、工事内容を検討し行いたいと考えますが、既に屋上の雨漏り防止工事は着手いたしております。必要なものは早急にいたしてまいりたいと考えております。とにかく、何とかしなければならないということでございます。  それから、諫早干拓事業の管理用道路の活用の件でございます。  潮受け堤防を一般交通開放するということにつきましては、自然災害発生時や、緊急時の安全対策や管理体制の問題を初めといたしまして、道路構造の検討、実施主体や管理主体の決定、工事費や費用負担はどうなるかと、いろいろ問題がございます。そういった多くのものをクリアしなければならないということでございます。しかしながら、現時点におきましては、県に対して要望をいたしたところでございまして、御質問の総工事費や負担の問題など、多くの課題については今後の検討課題でございまして、しかる後に関係機関において協議がなされ、解決されるものと期待をいたしております。  いずれにいたしましても、諫早市といたしましては、関係自治体とも連携をとりながら、地元に有利な方向で一般交通開放ができるよう、県や国に対して要望してまいりたいというふうに考えております。  仮に、この道路が一般交通として利用できるといたしましても、周辺の国道とか農免道路とか、そういったものが実現しなければ、利用効果は半減するのではないか、その事業見通しはということでございますが、一般国道二百七号長田バイパスの基本計画といたしましては、都市計画道路、永昌東諫早駅前線の池田自動車前交差点から、県道諫早外環状線を経由して、正久寺町諫早乳業前まで約三・八キロでございますが、この区間につきまして、県事業の長田バイパスということで、平成八年度より事業に着手いたしております。現在、工区の用地買収に入っておりまして、平成十六年度完成を目指しております。それにあわせまして、都市計画道路永昌東諫早線を平成十一年度に事業に着手し、長田バイパス一工区と同時に完成を目指しております。残りの二工区、三工区につきましても、一工区というのはこちらの福田の方から行くのが一工区で、この三・八キロを三つに分けております。残りの二工区、三工区につきましても早期事業ができるように、一生懸命取り組んでまいりたいというふうに思っております。  また、広域農道につきましては、県が策定した諫早、高来、小長井、飯盛、森山の一市四町を区域とする諫早北高広域営農団地整備計画書の中で整備が計画されている広域農道でございます。昭和四十九年に完成した、小長井町から長田町までの多良岳南部広域農道と、平成八年度に完成した下大渡野町から大村市までの多良岳西部広域農道を結ぶ道路として、平成十三年度新規採択を見込んでおります。本事業の新規採択申請のため、計画調査が平成九年度から平成十一年度まで県で実施されているものでございます。事業の概要といたしましては、長田町から本野町まで、総延長約十キロ、幅員は八メートル、工期といたしましては、平成十三年度から平成二十六年度までの十三年間を予定いたしております。総事業費は六十三億円が見込まれております。  それから、三の二〇〇〇年・市制施行六十周年記念事業についてでございます。  毎年九月一日の市制施行記念日に、諫早市表彰式を行っておりますが、五周年及び十周年の五年ごとに、気候のよい十月に文化会館で記念式典を行っています。近年の例でございますと、平成七年に五十五周年記念式典、平成二年に五十周年記念式典を行いました。規模による区分けを行いますと、五十年、百年のときは大きな節目の時期に当たりますので大規模、十年ごとの記念式典の際は中規模、五年ごとの記念式典は小規模ということになります。これによりますと、次回の六十周年記念事業は華美に走らず、中規模程度で行いたいと思っております。したがいまして、関連事業の素案は、各部局で持っていると思いますが、時間的にもゆとりはありますので、今後検討していく予定でございます。  次に、御指摘のとおり、市制施行六十周年の平成十二年は、西暦二〇〇〇年でございます。二十世紀最後の年に当たります。二十一世紀に羽ばたく諫早市を記念するのに区切りのよい年かと思います。先ほど申し上げましたとおり、六十周年記念事業は、中程度の規模での開催になるかと存じますが、ことしから衣がえをしました諫早まつりとの連携、あるいは御指摘の市民応募型の事業委員会などの設置など、開催方法も含め今後協議を進め、計画を策定する中で検討したいと考えております。  次に、新体育館建設に向けての御質問でございます。  現在、平成十五年の全国高校総合体育大会長崎県開催に間に合わせるように計画を進めております。今年度は、新体育館の建設調査研究協議会を組織いたしまして、施設等の内容検討を進めているところでございます。御質問の建設用地決定でございますが、建設候補地として、私有地では、購入までの時間的問題もあります。公有地に絞って検討を進めるつもりでございます。建設スケジュールといたしましては、平成十二年度実施設計を済ませ、十三年度には着工を計画いたしております。めどといたしましては、今年度中に建設場所の決定をしたいというふうに考えております。残りの分については、教育長の方から答弁をいたさせます。  それから、地域交流の問題で、津山市、出雲市との交流の現況、あるいはアセンズ、しょう州市との交流の現況等でございますが、津山市、出雲市との交流は、昭和五十六年に友好交流都市の締結を行い、以来現在まで多方面における交流を行っております。定期的な交流といたしましては、昭和六十三年から始まった三市サミット、現在はまちづくり会議と名称を変えておりますが、隔年ごとに三市持ち回りで開催し、本年一月に第五回の会議を、男女参画社会形成に向けての取り組みをテーマに、本市で行ったところでございます。また、友好都市締結の翌年から、三市職員の研修事業に取り組んでおりまして、現在は三市から各三名の職員が参加して、統一テーマで、本年度は観光振興とまちづくりでございますが、そういったテーマによる研修を行っておりますし、また、市議会におかれましては、三市議会交流会議を行っておられます。また、定期の交流ではございませんが、市制施行記念事業やもろもろの催し物の際にはお互いに参加し合ったり、情報交換を行い、交流を深めているところでございます。  また、学校関係の交流につきましては、本市の小野中学校と、姉妹校の関係にございます津山東中学校から来月二十三日、校長や育友会関係者十名が来諫され、小野中学校において交流を行われると聞いております。  また、このアセンズ、しょう州市との関係でございますが、それぞれ昭和六十一年、平成三年に友好交流都市の締結を行っております。アセンズ市との交流は、相互友好親善訪問を初め、教師の相互派遣、両市青少年によるホームステイ、本市からの行政職員の派遣等を行ってきておりますが、昨年十月、アセンズ市長が経済会議のため来日されましたので、私も東京でお会いし、交流を深めたところでございます。しょう州市との交流は、サッカー、バレーボール、卓球等のスポーツ交流、本市での中国文化フェアの開催、技術研修生の受け入れ等を行ってきておりまして、相互の友好親善訪問も数多く行われております。  昨年十一月には、長崎・福建友好県省締結十五周年長崎県友好親善訪問団に北浦議長とともに参加いたしまして、しょう州市を訪問し、李市長初め、関係者との会談、明峰中学校と姉妹校になる第一中学校の訪問、郷土芸能の夕べ等に参加し、交流を深めてまいりました。本市と友好関係にあるこういった国内、外の都市との交流につきましては、行政機関が先導的役割を果たしたことはありましても、最終的には民間団体が、文化、経済面等で活発な交流を行うことが理想ではないかと考えております。  この立場に立って、本市といたしましては、これまで民間団体と国、内外の友好都市との交流につきましては、必要な協力や財政的支援を行ってきているところでございます。また、現在も姉妹小・中学校へは絵画等の交換も行っております。本年度の例でございますが、今月十四日から、諫早市卓球協会が卓球を通じた交流を目的に、しょう州市を友好親善訪問しております。しょう州市外事弁公室やしょう州市卓球協会との連絡調整や財政的支援も行っております。今後とも、国内外交流の推進、国際性豊かな人材の育成及び環境づくりに努めてまいりたいというふうに考えております。  昨年、私はしょう州市に参りまして、向こうの市長が申しますには、経済交流をしたいというふうな話でございました。具体的に経済的となりますと、これはまさに民間ベースになるわけでございまして、直ちにそういった経済的な、現実的な取引とかというのはなかなか大変だと思います。お互いに意見交換と申しますか、視察をするとか、そういったものになるんではなかろうかなというふうに私は思っておるわけでございます。  それから次に、南部土地区画整理事業でございます。  三月に発表いたしました基本計画の中で、土地区画整理事業による良好な居住環境の創出と、都市防災性の向上を図るというふうに述べておりますとおり、南地区の町づくりは、直接買収方式の事業ではなく、先ほども御答弁申し上げましたが、私もいろいろと研究をいたしました。そういったことで、減歩という負担はあるものの、隣近所のコミュニティーを崩さず、都市基盤の整備が行われる面的な整備手法でございます区画整理事業がふさわしいんではなかろうかというふうに考えているわけでございます。しかし、説明不足等の反省点もございまして、住民の皆様方の合意形成や信頼関係を築きながら、事業の実施については行政の責務でもございます。そういった中で、今後とも進めてまいりたいというふうに思っております。  担当課では、昨年から現在まで三回、八百名の住民の皆様とひざを突き合わせて話し合いを続けております。従来からの制度に対する誤解や、不信はかなり払拭されてきたと考えております。また、九月初旬に西郷公民館で、反対意見者の同盟の皆さんと直接話し合いの場を持つことができました。私は意義あるものだったと思っております。  この事業の特徴でございますけれども、各権利者の替え地先、あるいはこの減歩の問題とか、建物の移転方とか、まだまだこの移転計画の段階では明確に提示できない関係もございまして、関係者の皆様方に大変御心配をおかけいたしております。やはり、この反対同盟の方々は、基本的に今のままでいいんではないかというお考えの方もいらっしゃいます。そういった減歩の話とか、そこまでは話が至っておりません。これにつきましては、私は当初から申し上げていますように、理解と納得、この事業に対する十分なる御理解をいただかなければいけないのではないかというふうに思っているわけでございまして、当然、このまちづくりができますと、バリアフリーとか、高齢者の方々にも住みやすいまちづくりができるんではないかというふうに考えているわけでございます。  それから次に、西部開発地区でございますが、この建設の需要の見通しでございます。  諫早市西部地域は、県央の新しい都市機能を担う拠点として、市街地整備を行うのにふさわしい地域であると考えております。都市計画法に基づく、各種手続を進めてきております。事業主体でございます県の住宅供給公社では、平成十二年度から一年間に約百戸ペースでの分譲を予定されております。広域交通体系への利便性や、良好な居住環境をあわせ持つ本住宅地の提供は、今後のバリアフリーや、少子化、高齢化社会にも対応するものとして、諫早市だけではなく、長崎都市計画区域や、周辺地域の方々の幅広い需要やニーズにこたえていくものというふうに考えているわけでございます。  それから、分譲価格についてでございます。  これまでの議会におきまして、一坪当たり三十万円程度との答弁をしてまいりました。住宅公社におきましても、少しでも安い価格となるよう、造成工事の低コスト化の導入等について検討されております。また、具体的な価格についても、なるべく早く提示できるよう積算されております。市といたしましても、住民の方が少しでも購入しやすい価格となるよう、公共広域施設の補助事業採択等について、積極的に取り組んでいく考えでございます。今後とも、県、市、住宅公社一体となって、安い、良好な住宅地を供給できるよう努力していく所存でございます。  以上、私からの答弁でございます。残りは担当部長、あるいは局長の方から答弁いたさせます。                                 (降壇) 85 ◯総務部長(田苗 稔君)[ 191頁]  庁舎の改修工事の関係で、市長室の安全対策の関係でございますけれども、これは警備上のことを言われておると思いますが、この件につきましては、本館内部の改修時に、何らかの工夫をしていきたいというふうに考えております。  それから、庁舎建設についての協議はどうかというふうな御質問でございますけれども、庁舎の老朽度の調査がございましたので、その現況調査の報告を、三役、関係課と協議をしたところでございます。この件につきましては、具体的にただいま市長が申し上げたとおりでございますので、今後、庁舎の例えば、新別館と市長申しましたけれども、こういうことにつきましても、財源が伴う問題でございますので、総務課を中心といたしまして、財源の関係につきましては財政課、建築の問題につきましては、建築住宅課等と関係各部とも協議をしながら進めてまいりたいと思います。  それから、基金の問題のお尋ねでございますが、現在御意見のように、六億円ございますが、これも財政状況が許す限り、本年度からでもなるだけ早い機会に基金の増額をお願いしたいというふうに考えておるわけでございます。  以上でございます。 86 ◯教育長(立山 司君)[ 192頁]  新体育館にかかわる質問のうち、新体育館建設のスケジュールにつきましては、市長の方から答弁があっておりますので、私その他の項目につきまして御答弁いたしたいと思います。  まず、一点目は、新体育館建設調査研究協議会を発足しているわけでございますが、そのメンバーはどういう人なのか、それからどういう協議が内容として行われているのかという趣旨の質問でございました。メンバーは、学識経験者三名、それから屋内競技団体の代表が六名、市の中体連代表一名、体育指導員の代表一名の計十一名をもって構成をし、話し合いをしていただこうと、このようにしているところでございます。協議の内容につきましては、新体育館の規模、施設、あるいは場所等につきまして協議をしていただくとともに、ほかの市の体育館等も視察、研究をして参考にしながら、諫早の新体育館建設、素案を作成していただこうと、こういうことを予定いたしております。なお、本年度中に五回の協議会を予定いたしております。  次に、基本計画の中での大規模なスポーツ大会や、各種イベントの開催できる多目的な新体育館の建設を図るとあるけれども、その規模、機能については、この記述のとおりと理解してよろしいかという趣旨の質問でございましたが、そのように理解をしていただいて結構だと思います。そういうことを目指して、私たち研究協議会の中でもお諮りをし、実現をしたいものだと考えておるところでございます。  次に、特徴ある諫早のスポーツをつくり出すということで、現在、特に強化されている種目はどういうものがあるのか、それからスポーツ人口のすそ野を広げるための施策というものはどのようにしているかという趣旨の質問でございました。特徴あるスポーツをつくるということで、諫早市が指定をしております強化種目は、諫早高校の男子駅伝、そして鎮西高校のサッカー、諫早商業のフェンシング、そして県下一周駅伝に出ます諫早北高の駅伝チームでございます。諫早高校の女子の駅伝は、とおっしゃるかもしれませんが、これにつきましては、県の指定を受けているということで、市は男子の駅伝ということで頑張っていただこうということでございます。  そのほかに、そういう諫早のスポーツをということでは、もう御承知のように、この前の議会でもお答えいたしておりますが、九州大会とか全国大会に出る小学校、中学校、高校、あるいは一般の人たちの激励金の支給であるとか、あるいは諫早市長杯争奪中学校スポーツ選手権大会というのを開いておりまして、諫早が県下の非常にハイレベルな中学校の各チームを招待しており、現在、これは質の高いスポーツ大会となって定着をしている状況でございます。例えば、全国大会で優勝をした郡中のバレーチームとか、そういう県下の強豪チームがやってきております。  次に、スポーツ人口のすそ野を広げるという意味での施策はということでございますが、体育協会や各種スポーツ団体と連携をいたしまして、また、市内の企業の皆様の協賛もいただきまして、ミニトライアスロンであるとか、あるいは諫早市民駅伝、レディースロードレース大会と、こういうふうなものも開催をいたしておりますし、また、競技力向上という意味では、小学生、中学生から一般の選手までも一堂に会しての試合というようなところで、水泳とか剣道とか柔道などはそういう大会も開いております。  また、気軽に興味を持って、だれでもが参加できるスポーツ、楽しむスポーツとしましては、そういうスポーツ教室というものも開催いたしまして、市民スポーツ教室、ことしはテニスと卓球としておりますが、そのほかに、中、高齢者のスポーツ教室であるとか、親と子のスポーツ教室とか、あるいはニュースポーツ、これはミニバレーなども開催して、スポーツ人口の拡大ということに努めておるところでございます。  なお、強いスポーツ、生涯スポーツの振興、施策につきましては、今後とも私たち教育委員会といたしましても、意欲を持って検討し、推進していきたいと考えております。議員の皆様の御支援を、心からお願いいたしたいと思います。  以上です。 87 ◯都市整備部長(前川正幸君)[ 193頁]  市長の方からお答えがございましたけれども、二、三点漏れている分がございましたので、私の方からお答えをいたします。  南部土地区画整理事業についてというところの中で、過少宅地居住者、高齢者、ひとり暮らしの方々に対して、安全とか、あるいは心のケアも含む複合住宅化づくりについて検討されておるかということがあったと思いますが、過少宅地の問題につきましては、事業実施の段階で、附属機関として設置されます土地区画整理審議会により検討される事項でございます。しかし、権利者個人の財産に絡む問題でもありますので、不公平のないように取り組んでまいりたいと考えております。  また、高齢者、ひとり暮らし世帯の問題、あるいは借家人対策などにつきましては、事業の推移を見きわめながら対処する必要があろうと考えております。この問題は、南部土地区画整理事業の実施にかかわらず、将来に向けての行政課題でもありますし、福祉問題も含みますので、都市整備部門だけではなくて、市全体で取り組まなければならないと考えているところでございます。  それから、西部開発地区における住宅建設についてというところの中で、一戸当たりの分譲面積は幾らかということがございましたが、一宅地六十五坪から七十坪と予定をいたしております。それから、これも西部開発地区の関係でございますが、公営住宅の建設戸数は確定しておるのか、もう一つは、市営住宅の建設費は試算しているかという御質問だったと思います。公営住宅の戸数につきましては、現在の段階ではまだ確定はいたしておりません。計画では、県営三百戸、市営三百戸、公社百戸の計七百戸というふうな計画でございます。今後、老朽化しております既存の市営住宅の建てかえとか、公営住宅の需要動向や市の財政状況を踏まえた上で、慎重に再検討しなければならないというふうに考えております。  また、公営住宅を百戸建設する場合の概算額といたしましては、約二十九億円程度(同ページに訂正あり)かかるわけでございます。用地取得には、国や県の補助がございませんので、二十九億円(同ページに訂正あり)の起債と一般財源が必要になるだろうということから、諫早西部地区への市営住宅の建設戸数につきましては、今後長崎県の住宅供給公社、あるいは県の住宅課とも協議を行いまして、他の公共公益施設と同様に、国、県の全面的な支援をお願いしていきたいというふうに考えておるところでございます。  以上です。  済みません、ちょっと数字を間違って説明したというふうなことだったんですけど、概算額二十九億円、財源としまして二十億円の起債と一般財源と、そのうち起債が十八億円、一般財源は三億円、合わせて二十一億円の起債と一般財源ということでございます。 88 ◯二十四番(石丸五男君)[ 193頁]  一通り御回答いただきました。今の一番最後のところでは、先ほど僕の聞き違いかしれませんが、市長答弁のときに、一年間に百戸と言われたので、六年か八年かけて二千戸つくるという計画だったのにと思いましたから、百戸というと二十年かかるのになという感じがしましたけれども、その辺は議長において議事録を確認して、訂正する必要があったら訂正をしていただきたい。百戸だといったら二十年ばっかりかかるというふうになるんじゃないかなと思ったもんですから、申し上げておきたいと思います。(「一年に百戸ずつ」と言う者あり) 89 ◯都市整備部長(前川正幸君)[ 194頁]  二千戸のうち七百戸程度は公営住宅というふうな考えでおりますので、残り千三百戸でございますので、大体百戸ずつぐらいの分譲になるでしょうということでございます。多少数字は前後することもあるかと思いますが。 90 ◯二十四番(石丸五男君)[ 194頁]  大変失礼しました。わかりました。  では、まず第一点の、市庁舎の改修と市庁舎建設についてであります。このことについては、先ほど市長の方から明確に、本館の場合については改修と、その他第一、第二、別棟の関係については新会館ということでつくるということでありまして、本当に前向きな答弁をいただきました。ある意味では、住民サービス、あるいは職員の働きがい、働きやすい環境づくりというのにも寄与できるというふうに思いますので、財源問題もありましょうけれども、いいものをお建ていただきますようにお願いをしておきたいというふうに思います。  次に、二〇〇〇年の市制六十周年事業の関係については、華美に流されずということをおっしゃいましたけれども、私もそんなに費用はかからなくても、諫早にいらっしゃる人材、あるいは諫早から出られた方々にお集まりいただいて、本当に世紀の節目といって二十一世紀に入っていくわけですので、やっぱりそういう中で今までの過去にとらわれず新しい視点、目線でこのような多彩なイベントを計画されてはどうかということを申し上げたのでございますので、御検討方よろしくお願い申し上げたいと思います。  次に、新体育館の関係についてでありますが、ここにシーハットおおむらが九十八億円かけて二年半ぐらいで完了したというふうになっていますので、先ほど市長がお示しになられた基本的なことはわかりました。ただ、九十八億円というのはすごいですから、ほかの文化施設もあるわけですけれども、大変な金額を要するのだなというように思います。特に諫早の場合、今、文化会館の利用者が多いのは、駐車場が実にすばらしくて、あそこだったら本当に心配せんで駐車できるという安心というものがあって、いろんなイベントなどが開催されているというふうに思います。そういう意味では、体育館の関係についても、駐車場も十分確保していただきたい、この辺は協議会の中で議論されているというふうに思いますけれども、とりわけこの体育館の関係について、いろいろ視察した折に見てみますと、固定席というのも諫早ぐらいの規模で一千ぐらいのはありますし、移動式というんですか、可動式といいますか、そういうものがたくさんストックされているというか、そういうところを見受けましたけれども、それらについても、できるだけ観客席も固定席がいいでしょうけれども、可動式のものについても、ぜひ検討されているというふうに思いますが、その辺もよろしくお願いをしておきたいというふうに思っているところであります。  それから、このスポーツの関係で私言いましたのは、こういうこともあっていいんじゃないかなと。この前延岡市を訪れた際に、延岡市の方がすぐ言われたのが、「諫高の藤永選手というのはすごいですね。うちに来られて記録つくられたんですよ。優勝されました」というふうに言われました。  そこで、いろいろ興味がありまして、延岡のスポーツイベントの関係に新聞の切り抜きもありましたので、それを切り抜いたり、あるいはテレビで放映されていたものを見ましたら、やはり「一生懸命」、「継続は力なり」ということがよく言われますが、諫早のトライアスロンだとかロードレースだとか、ずっと続けてきているから参加者もふえてきているわけですね。福江の夕やけマラソンなんかも、この前テレビでは一都一府三十二県から参加したんだと、「継続は力なり」というふうになると思いますので、先ほど言ったようなことについては続けていただきたいと思いますけれども、節目、節目のときに、そういうスポーツ観光とは言いませんけれども、そのようなものも折々に検討されてはどうだろうかということもここで提案を申し上げておきたいというように思います。  次に、地域交流の関係ですが、先ほど市長の答弁でもわかりました。だから、友好都市との交流というときに、特に国際的なアセンズ、しょう州という場合については、今日不況ですから、「不況になったから」とかいうことがありますけれども、国際親善の信義にもとりますから、不況であったにしても行く、来ていただく、そしてできるだけ若い人で民間交流を行うと、財源的な措置はできるだけやるという方向で、今後とも継続していただきたいということを申し上げておきたいと思います。  次に、南区画整理事業の関係であります。  南区画整理事業の関係では、先ほどのリーダーシップの問題のときに、堤議員の質問に対して市長は、とにかく、将来に対する先見性とか、洞察力の問題だとか、あるいは人の話を聞く度量がなければならないんだとか、決めるまでは時間がかかっても、決めたことは揺るぎのない姿勢で実行していくんだと、決断と実行という言葉もお使いになられたというふうに思います。いずれにいたしましても、先ほど言われたような基本計画の視点で今後進められていくと思います。先ほど換地の問題とか、減歩の問題とか、建物の移転の問題とかさまざま言われました。それは手続上いろいろあるから、そこまではっきりできないで理解と納得を得られないという方も中にはいらっしゃるというように思いますので、理解と納得を得られるためにも、問題解決のためには柔軟な姿勢というのが行政にとっても必要だというように思いますので、柔軟な対応、姿勢というのも今後とも堅持をしてほしいということを申し上げておきたいと思います。  次に、西部開発地区における住宅建設の関係です。  先ほど一般財源、起債の関係言われましたけれども、確かに百戸で二十九億円なんですよ。いずれにしても諫早の場合は、そんな状況であるのかなというようにも思いますし、端的に今思ったのは、小栗だとかああいう住宅の建てかえの時期なんかも来ているわけですから、それらをどうするのかというのもぜひ見きわめてほしいなというふうに思っています。  それから、この七十坪の三十万円で二千百万円、それから二千万円ぐらいの住居ということになりますと、いろんな経費だとかで登記したり、取得税とか払うと四千五百万円になるんですよ。二千万円で計算しても、二十五年間の住宅金融公庫で、月大体九万円ぐらいだと思いますから、大変なんですよ。だから、そういう意味では、もう六十五坪、七十坪というのはどんぴしゃで確定しているのかというのと、その辺の工夫はちょっとはできないのかということ、この辺についてはお尋ねをしておきたいというふうに思います。  それから、そこの中で出てきましたのは、諫早市の場合、三百戸ということで今の市営住宅の入居状況、この二つ、都市整備部長お願いをしたいというふうに思います。 91 ◯都市整備部長(前川正幸君)[ 195頁]  六十五坪で確定しておるかということでございますけれども、実際分譲前に、どう言いましょうか、県が確定をまだいたしておりません。ただ、諫早市の宅地の状況といいましょうか、面積の状況、最近、そういう西諫早ニュータウン、久山台とかいろいろございますけれども、そういうふうなものから、六十五坪から七十坪ぐらいだろうというふうなことでございます。確定というところまではまだ至っておりません。  それから、工夫はないのかというのは、造成費をもう少し安くできる工夫はないかということだろうと思いますけれども、造成の方法といいましょうか、あるいは大型機械を使うとか、いろいろ造成の仕方もあろうかと思います。そういう工法の検討もされておりますし、また一方、公共施設につきましても、国の補助事業などに取り込んでいけるものは、できるだけ取り込んでいくというふうなことで、おっしゃいますようにできるだけ三十万円よりももっと安くなるような工夫をということで、住宅公社ともいろいろお話しをしているところでございます。それから、市住の入居については土木部長の方からお答えします。 92 ◯土木部長(中山英雄君)[ 195頁]  市営住宅の入居状況でございますが、市営住宅がこの間七月に、大体二十八戸空き屋が出たんですけど、それに対しましては、五十七名応募があったという状態でございます。そして、今政策空き家といいまして、例えば、小栗住宅なんかそうですけど、三十戸ぐらいあります。それは建てかえますので、そのまましております。それから、入居状況というのはそういうふうで、空けばすぐ倍ぐらいの応募があります。  以上でございます。 93 ◯二十四番(石丸五男君)[ 196頁]  西部開発の二千戸のうちの千三百戸の分譲関係につきましては、確かに市長も先ほど述べられましたように、ある意味では長崎の方から諫早にとか、諫早の方から大村にということだってあるわけですね。転入、転出の状況を見ましたら、ここ何年間かでいきますと、諫早から大村に出ていく人が多くて、大村から諫早に来られるというのは少ない状況です。それは、やはり先ほども価格の問題でちょっと心配しましたように、久山台の問題もありますし、そういう意味では安くしないと、そして無理のないような購入計画がないと、皆さん住宅を求めようという状況にはならないと思いますので、どうかその辺には細心の注意を払って、その需要見通しについても立てていただきたいと思います。諫早は、環大村湾一帯の中ですから、ふえる見通しはあるようですけれども、そんな簡単に大村との差があると、建ててくださるという方はいらっしゃらないんじゃないかと、こういう不況の時期でありますので、その辺はよく見きわめていただきたいということをお願いしながら、質問を終わります。 94 ◯議長(北浦定昭君)[ 196頁]  以上をもって、本日の日程は全部終了いたしました。  次の本会議は、九月十八日定刻から開きます。  本日はこれをもって散会いたします。
                    散会=午後四時五十三分 Copyright © ISAHAYA City Assembly All rights reserved. ページの先頭へ...